「終活セミナーに参加してみようか迷っている」
「終活セミナーではどんなことをするの?」
終活セミナーとはどのようなものか分からず、参加してもいいものなのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
終活セミナーとは、終活に関する知識を養えるセミナーのこと。
終活の基礎知識が学べるだけでなく、弁護士行政書士などの専門家に個別相談ができたりエンディングノートの書き方が学べたりと、悩みや目的に合わせて多様なセミナーが用意されています。
この記事では
◎終活セミナーで学べる5つの内容
◎終活セミナーの1日の流れ
◎終活セミナーへの参加をオススメする人
◎終活セミナーを開催している企・業・協会一覧
◎終活セミナーの選び方
など、終活セミナーに関することを全解説していきます。
この記事を読めば終活セミナーとはどのようなものか把握でき、参加すべきかどうか判断できるようになるはずです。
自分に合う終活セミナーを見つけるためにも、終活セミナーとはどのようなものかしっかり把握してみましょう。
1.終活セミナーとは
終活セミナーとは、終活にかかわる知識や考え方を養うセミナーです。
終活は2009年に誕生した比較的新しい考え方で、自分らしい納得のいく最期を迎えるための準備をさします。今までの自分を振り返り今の状況やこれから先の生き方や希望を整理することで、満足のいく形で人生を終えられるような活動をしていきます。
しかし、いざ終活をしてみようとしても「何からすればいいのか」「具体的にどのような行動を取ればいいのか」把握できていない人が多いのが現状です。
そこで、終活セミナーでは終活の入口として
・終活とはどのようなものか把握できる講演会
・相続や遺言書作成などの個別相談ができるセミナー
・エンディングノートの書き方セミナー
・介護や医療、保険に関する知識を伝えるセミナー
など、具体的にどのようなことをすればいいのか短時間で把握できるようになっています。
2.終活セミナーで得られる5つの知識
終活セミナーでは
①終活の基礎知識
②エンディングノートの書き方
③お墓や葬儀に関する知識
④介護や医療に関する知識
⑤老後のお金に関する知識
という主に5つの内容が学べます。それぞれ具体的にどのようなことが学べるのかご紹介します。
2-1.終活の基礎知識
終活の重要性や終活でできることなど、終活とはどのようなものなのか把握することができます。
終活カウンセラーや終活アドバイザーなど終活に関する資格を持った人の講演会や市町村の担当者が説明するセミナーが多いです。
具体的な内容や行動まで把握するにはもの足りないかもしれませんが
・終活とはどのようなものなのか
・終活の流れや手順
・終活はする必要があるのか
など、終活を始めるに当たり初歩的な知識を知っておきたい場合に向いています。
2-2.エンディングノートの書き方
エンディングノートとはこれまでの人生を整理して、残された人生の中でどのようなことをしたいか考えるためのノートです。
遺言書のように形式や書き方は決まっておらず、必要な項目に沿って自分の思いや考えを具現化していきます。エンディングノートが書ければ今やっておくべきことや、家族、孫に伝えておきたいこと、これからの人生で大切にしたいことが見えてくるので、スムーズに終活が進められるように。
エンディングノートの書き方が分かるセミナーでは、エンディングノートを書くコツや進め方が分かります。中には実際にノートが配布され、どのように書くのか体験できるセミナーもあり自身の終活に役立てることが可能です。
2-3.お墓や葬儀に関する知識
今のうちから死後の準備をしておくために、お墓や葬儀に関する知識を身につけるセミナーも数多く開催されています。
理想のお葬式やお墓の様式を知り検討できるのはもちろんのこと、だいたいの費用が分かり生前から用意できるようになります。
葬儀場のセミナーでは遺影撮影会や資金相談など個別対応をしてもらえるものや、入棺体験などユニークなものも。セミナーに参加してみることで、自分の希望に沿う最期の迎え方を考えることができます。
2-4.介護や医療に関する知識
厚生労働省が発表している健康寿命と平均寿命の差は、男性が9.13年、女性が12.68年。この差が大きいほど日常生活に支障が出る不健康な期間となっています。
この期間を「どのように過ごすのか」「どのような医療の選択肢があるのか」「介護を受けるにはどのような準備が必要なのか」元気なうちに考えておきたいところです。
介護や医療に関するセミナーでは終末期ケアや介護の知識を始め、いざというときにどのような選択ができるのか把握できるようになります。中には個別相談に対応しているセミナーもあり、老後の不安を少しでも和らげることが可能です。
2-5.老後のお金に関する知識
終活をするときに、悩みや不安を抱えていることが多いのがお金に関する問題です。終活をするときに必要なお金の知識は主に下記の3つに分かれます。
①年金
老後の収入源として、生涯に渡りいくら貰えるのか把握しておく必要がある
②保険
死後の葬儀、お墓などの資金として保険を活用する人が増えているが、自分に合う保険はどのようなものなのか検討する必要がある
③相続
今の資産を整理し、思い尊重しながら引き継ぐ準備をしておく必要がある
それぞれ専門的な知識が必要となるため終活の専門家や税理士や弁護士、行政書士などを招いた、基礎知識や注意しておきたいポイント、今できることを伝えるセミナーが主流です。中には、個別で専門家に相談できる時間を設けている場合もあります。
3.終活セミナーに参加するときの流れ
第2章「終活セミナーで得られる5つの知識」でもご紹介したように、終活セミナーといっても多種多様なものがあり実施の形式もそれぞれ異なります。
ここでは一例として、座学でのセミナーの流れをまとめてみました。
①終活セミナーに申し込む
②受付時間内に会場に行く
③セミナーに参加する
④セミナーで取得した知識を終活に活かす
という4つの流れに沿って解説をするので、終活セミナーの一連の流れを把握しておきたい人はぜひ参考にしてみてください。
3-1.終活セミナーに申し込む
まずは、知りたい情報や知識と一致する終活セミナーに申し込みをします。
主な申し込み方法は
①電話で申し込む
②公式サイトやイベント情報サイトから申し込む
③終活セミナーをしている施設で直接申し込みをする
という3種類の方法があります。一度申し込みをするとキャンセルができないセミナーもあるため、参加費や開催日時、セミナー内容を確認してから申し込みをするといいでしょう。
3-2.受付時間内に会場に行く
終活セミナー当日は、受付時間内に会場に着くように向かいます。
会場に向かう前には
・必要な持ち物(参加票や筆記用具など)
・個別相談などが用意されている場合は、質問事項
・参加費(当日回収の場合)
などの持ち物を忘れないようにしましょう。
会場に到着すると係の人が案内をしてくれるので、一人で参加をする場合でも安心です。
3-3.終活セミナーを受ける
知りたい情報が収集できるよう、じっくり終活セミナーを受けましょう。
資料が配布される場合や重要なポイントがスクリーンに写し出される場合など会場によりさまざまなですが、メモができる状況なら忘れたくない部分を記入しておくのがおすすめです。
座学の場合は1~2時間程度で終了することが多く短時間で終わるので、空いた時間を使い参加しやすくなっています。
【セミナー後に個別相談に対応している場合も】
終活セミナーによっては、終了後に個別の相談会を実施しているケースがあります。 税理士や弁護士、終活に関する資格取得者に相談できる機会なので、知りたいことや悩んでいることがある場合は有効活用するといいでしょう。 |
3-4.得た知識は終活へと活かす
終活セミナーに参加をすることで終活への一歩が踏み出せたので、得た知識を自身や家族などの終活に活かしていきましょう。
実際に終活をしていく中で分からないことや悩むことがあればその都度終活セミナーや専門家への相談を活用することで、納得のいく終活ができるようになります。
4.終活セミナーへの参加をオススメする人
終活セミナーとはどのようなものか把握できたところで、終活セミナーへの参加がオススメな人をご紹介します。
4-1.これから終活を始めたいと思っている人
終活は2009年に誕生した考え方で書籍や知識共有ができる場がまだまだ少なく、「終活をしたい」と思っても何からしたらいいのか分からないという人が多いのが現状です。
終活セミナーを活用すれば「終活とはどのようなものなのか」「どのように始めたらいいのか」解説してもらえるため、1日で終活の始め方が分かるようになります。
これから終活を始めるための最初の一歩として参加してみると、具体的行動へと繋がるでしょう。
4-2.終活に関する明確な悩みや相談を抱えている人
既に終活を始めており「どのように相続をするのがベストなのか迷う」「死後の準備にいくら必要か知りたい」など具体的な悩みが出てきた場合にも、終活セミナーは向いています。
相続や生前整理、保険など1つの項目に特化したセミナーを受講すれば、より深い知識を得ることができ今の悩みを解決するヒントが見つかるでしょう。
また、専門家への個別相談ができるセミナーもあり、税理士や行政書士、弁護士など普段はなかなか相談を受けられない専門家から助言をもらうことも可能です。
このように、終活セミナーは既に終活を始めている人にとっても問題や疑問を解決する方法として利用できます。
4-3.家族や知人の終活をサポートしたい人
「家族や知人の終活をサポートしたい」と考えている場合、終活セミナーを受講することで一緒に考えたりアドバイスをしたりする知識が身につきます。
とくに、家族が終活で悩んでいる場合、周囲のサポートがあると心強く今後の人生に希望を持って向き合えるようになるでしょう。
・生前整理や相続、年金についてなど家族や知人が悩んでいる項目の知識を養う
・終活をしている人が納得がいく死後の準備をサポートできる
・終活とはどのようなものなのか把握し、必要に応じて親や知人に活用を促す
など、アドバイスやサポートをする立場としても活用できます。
5.終活セミナーを開催している企業・協会一覧
ここでは、実際に終活セミナーを開催している企業や協会をご紹介します。開催時期や費用、セミナー内容は時期により異なるため、公式サイトからチェックしてみてください。
5-1.一般社団法人終活協議会
終活に関する民間資格「終活ガイド」の認定を行っている、一般社団法人終活協議会のセミナーです。生前整理やエンディングノートの書き方など、必要な知識が深く学べるところが特徴。
また、知識獲得だけでなく同時に認定講師にもなれる講座となっているケースが多く、細かな部分までじっくりと学ぶことができます。
主な講座内容 | エンディングノートの書き方、生前整理、身元保証の知識など |
特徴 | ・必要な知識を深く学べる ・認定講師になれるような専門性が高い知識が得られる |
公式サイト | https://kamurogi.net/seminar/ |
5-2.一般社団法人終活カウンセラー協会
終活に関する民間資格「終活カウンセラー」の認定を行っている、一般社団法人終活カウンセラー協会のセミナーです。
全国各地での対面セミナーに加えオンラインセミナーも実施しているため、知りたいことが学びやすいところが特徴。講座の種類も豊富で、終活の基礎知識や介護、生前整理について、エンディングノートの書き方など幅広い知識が習得できます。
主な講座内容 | エンディングノートの書き方、生前整理、介護の知識、終活の基礎知識など |
特徴 | ・オンラインセミナーが用意されており、どこからでも受講できる ・幅広い分野の専門的なセミナーが用意されていて選びやすい |
公式サイト | https://www.shukatsu-csl.jp/ |
5-3.イオンライフ
終活サポートを行っているイオンライフでは、定期的に関東圏を中心に「終活フェア」を実施しています。
終活フェアでは、専門家がセミナー形式で終活に関する幅広い知識を講演するだけでなく、葬儀や相続、保険などの個別相談コーナーや遺影の撮影体験などさまざまな催しが用意されているところが特徴。
1日で終活とはどのようなものか把握できるため、終活の進め方や専門家に相談した悩みがある人にもおすすめです。
主な講座内容 | 終活の基礎知識、遺影の撮影体験、棺の体験会、個別相談など |
特徴 | ・1日で終活の基礎知識を習得できる ・専門家への相談コーナーもあり、個別相談にも対応できる |
公式サイト | http://www.aeonlife-shukatsu.jp/seminar/about.html |
5-4.ファミーユ
沖縄県と四国を除く全国で展開している葬儀場主催の終活セミナーです。
エンディングノートの書き方や遺影撮影、入棺体験など実践的な内容が多く、楽しみながら前向きに終活を検討できるところが特徴。また、オンラインでの個別相談も受け付けており、個人的な悩みが相談しやすくなっています。
主な講座内容 | 終活の基礎知識、エンディングノートの書き方、遺影撮影、入棺体験、個別相談など |
特徴 | ・体験型のセミナーが主流で、楽しみながら参加ができる ・オンラインでの個別相談も実施している |
公式サイト | https://www.famille-kazokusou.com/before/shukatsu/ |
5-5.ヤシロ終活サポート
墓石販売や終活サポートをしている株式会社ヤシロ主催の終活セミナーです。参加費が無料となっており、手軽に参加できるところが大きな魅力。
セミナーは2部制となっており、1部では生前整理について、2部では葬儀、お墓について学ぶことができます。
主な講座内容 | 生前整理、葬儀、お墓の知識など |
特徴 | ・2部制になっており、生前整理や葬儀について深く学べる ・参加費無料で手軽に参加できる |
公式サイト | https://www.syukatu.jp/ |
6.終活セミナーの選び方
終活セミナーを最大限に活用するには、目的や費用などをチェックして参加すべき終活セミナーを選択することが大切です。
最後に、終活セミナーを選ぶポイントを3つご紹介するので、どの終活セミナーに参加すべきか迷ったらぜひ参考にしてみてください。
6-1.知りたい内容が把握できるセミナーかどうか
終活と一言でいっても、介護や医療の健康面から遺言などのエンディングノート作成、遺産や相続など幅広いため、1回のセミナーで知りたいことが把握できるか確認しましょう。
セミナーには
①座学
②個別相談
③体験型
の3種類があるため、知りたい情報に合わせて選んでみてください。
6-1-1.知識を養いたいなら座学形式がおすすめ
「終活とはどのようなもの?」「生前整理の方法が知りたい」など、終活の方法や流れ、終活を進めるための知識を得たいときには座学形式のセミナーが向いています。
終活に関する知識を持ったアドバイザーや専門家か分かりやすく説明してくれるので、どのように行動していけばいいのか把握できるようになるでしょう。
終活に必要な知識の大枠を押さえられるため、自分のケースではどのようなことが問題となるのか知るきっかけにもなります。
6-1-2.専門家に相談したいなら個別相談ができるセミナーを
既に終活を始めている場合、「相続の方法で悩んでいる」「年金がいくらもらえるのか知りたい」など、個人的な悩みが出てくることが多いです。
今抱えている悩みを解決したい場合は、専門家に個別相談ができるセミナーを選びましょう。終活はお金や医療の問題、相続の問題などさまざまな法律が関わってきます。
専門家でないと詳しく把握できていないことが多く、直接専門家に相談することで解決の糸口が見つかることも。座学後に個別相談を用意しているセミナーやオンラインでの個別相談ができるセミナーなどがあるので、ぜひ上手に活用してみてください。
6-1-3.行動に直結させたいなら体験型
「終活を始めたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」という場合は、行動に直結する体験型のセミナーがおすすめです。
エンディングノートを記載する、遺影写真を撮影してみるなど終活に関する体験をすることで実感が沸き行動に繋がっていきます。
とくに、終活を効率よく進める足掛かりとなるエンディングノートを実際に書いてみるセミナーでは、どのような書き方をすればいいのか、どのようなことを記載するのか具体的に把握でき、一人でも書けるようになるはずです。
このように、体験型セミナーなら今までなかなか行動できなかった重い腰をあげるきっかけ作りができます。
6-2.セミナーの参加費は妥当か
終活セミナーを選ぶときに、注意したいポイントの一つに費用があります。終活セミナーの平均的な予算は5,000円以下(資格取得ができるセミナーを除く)なので、高額セミナーや何日にも及び毎回費用がかかるセミナーには注意が必要です。
また、参加費は無料であっても「協会への入会」「テキストの購入」など条件付きとなっているケースもあるため、
・参加費以外にかかる費用はないか
・セミナー以外への参加や入会を促進、強制していないか
もチェックしてから参加を検討するようにしましょう。
6-3.知見のある講師が指導してくれるか
終活は専門的な知識を必要とすることが多いため、終活に関する資格を取得しているアドバイザーや医療従事者、ファイナンシャルプランナーや税理士、弁護士など知識のある人から正しい知識を得られるかも重要なポイントです。
具体的な情報を得られなかったり最新の情報がシェアされなかったりすると、自身や家族の終活に活かせない可能性があります。
終活セミナーに申し込む前に講師のプロフィールを確認し、正確な情報を学べるのか確認するようにしましょう。
【終活の資格や終活について、迷うことや悩むことがあればお気軽にご相談ください。】
7.まとめ
いかがでしたか?
終活セミナーとはどのようなものか把握でき、受講してみようかジャッジできるようになったかと思います。
最後に、この記事の内容をまとめてみると
◎終活セミナーとは、終活にかかわる知識や考え方を養うセミナーのこと
◎終活セミナーで学べるのは次の5つの知識
1)終活の基礎知識
2)エンディングノートの書き方
3)お墓や葬儀に関する知識
4)介護や医療に関する知識
5)年金や相続など老後のお金に関する知識
◎終活セミナーの1日の主な流れは次の4ステップ
1)終活セミナーに申し込む
2)受付時間内に会場に行く
3)セミナーに参加する
4)セミナーで取得した知識を終活に活かす
◎終活セミナーへの参加をオススメできるのは次の3つタイプ
1)これから終活を始めたい人
2)既に終活をしており、悩みや問題点を抱えている人
3)親や知人の終活をサポートしたい人
◎終活セミナーの選び方は次の3つ
1)学びたいことが分かる内容のセミナーとなっているか
2)参加費は妥当か
3)専門家など知識のある人が携わっているか
この記事をもとに、終活セミナーに参加するかどうかの判断ができることを願っています。