「エンディングノートって、もう少しおしゃれだったらいいのに」
いかにも事務的な見た目のノートだと、リビングに置いておくのも気が引けて、引き出しの奥にしまったまま。そう感じている方は、決して少なくありません。
終活協議会の活動を通じて私が強く感じているのは、ノートの「佇まい」は、書き続けやすさに思っているよりずっと影響するということです。
リビングの本棚やデスクの上に置いておきたい、ふと開いて眺めたい。そう思える1冊なら、書く頻度も自然と増えます。逆に「終活書類」のような重い雰囲気のノートだと、しまい込んでそのまま、ということもよくあります。
このページでは、暮らしに自然に溶け込む 「おしゃれなエンディングノート」 を選ぶ視点と、選ぶ前に押さえておきたい4つの軸を、私の現場感覚でご紹介します。
おしゃれなエンディングノートが、書き続けやすい理由
① 「特別な書類」ではなく「暮らしの一部」になる
おしゃれなノートは、本棚やデスクに置いてあるだけで違和感がありません。
「終活専用の引き出し」にしまい込むのではなく、日常の手の届く場所に置けることが、書き続けるためのいちばんの土台になります。
② 開いて書く時間が、楽しみになる
お気に入りの装丁、上質な紙、ペンを置いたときの書き心地。
「文房具のよさ」を感じられるノートは、書く時間そのものを豊かにしてくれます。エンディングノートを書く時間が「ひとり時間の楽しみ」になることは、思っているより大切です
③ 家族の手にも、自然に渡せる
立派すぎず、重すぎず。デザインのよい1冊は、ご家族が手に取ったときにも、構えずに開けるノートになります。
「これ、お母さんが書いてくれてたんだ」と、自然と読み進めてもらえる佇まいは、おしゃれなノートならではの強みです。
おしゃれなエンディングノートを選ぶ、4つの軸
軸① 装丁・素材の質感
表紙の素材は、布張り、レザー調、紙質の良いハードカバー、シンプルなアートカバーなど、いまは選択肢が豊富です。
実物を手に取れるなら、ぜひ書店や文具店で触ってから選んでみてください。手のひらに馴染む質感は、書く時間の心地よさを大きく左右します。
軸② レイアウトの余白
開いた中身のレイアウトも、デザインの大切な一部です。
ぎっしり項目が詰まったノートより、適度な余白があるノートのほうが、自分の言葉を置きやすい場合が多いです。「ここに自分の文字を載せたい」と思える余白を、ぜひチェックしてみてください。
軸③ 大きさと重さ
リビングに置いておくなら、A5サイズあたりが扱いやすいです。
「特別な1冊」として大切に保管したい方は、B5以上のしっかりサイズもおすすめ。逆に、持ち歩きたい方には、薄手で軽い1冊が合います。ご自身の使い方に合わせて選んでみてください。
軸④ 「自分」と「家族」、両方の目線で
エンディングノートは、書き手と読み手の両方がいるノートです。
自分が書きやすいデザインを優先するか、ご家族が開いたときに親しみやすいデザインを優先するか。両方の気持ちを少しずつ汲んだ1冊を選ぶと、ノートの役割がより豊かになります。
おしゃれなノートを「自分専用」に育てるコツ
① 巻頭に「やりたいことリスト」を1ページ
項目を埋め始める前に、巻頭または巻末の空白ページに 「やりたいことリスト」 を1ページ書いてみてください。
「もし人生があと1年だったら何をしたい?」「ずっと気になっていたけれど、まだ手をつけていないことは?」こうした問いから始めると、ノートの手触りが、事務作業から「これからのデザイン」へと大きく変わります。
② 写真や紙物を貼って、自分らしさを足す
おしゃれなノートには、お気に入りの写真や、旅先の半券、ご縁のあった人からの手紙などを貼っていくのもおすすめ。
「単なる手続きノート」ではなく「自分の人生のアルバム」のような1冊に育っていきます。
③ 節目ごとに開き直す習慣をつくる
誕生日、年末年始、ライフイベントの節目。
美しい1冊だからこそ、定期的に開きたくなります。開くたびに少しずつ書き足していくことで、ノートはあなたの人生に長く寄り添う存在になります。
おしゃれなノートで気をつけたい2つのこと
① パスワードや口座番号は、本体に直接書かない
おしゃれな1冊ほど、家族や信頼できる人の目に触れやすい場所に置きたくなります。
だからこそ、パスワードや口座番号といったセンシティブな情報は、本体ではなく、別紙にまとめて金庫や別ファイルで保管するのが安全です。
② 「立派すぎて書けない」を避ける
あまりに立派なノートを選ぶと、「もったいなくて、なかなか書き出せない」という方も少なくありません。
「失敗してもいい」「気軽に書き直せる」と思える、ちょうどよい上質さを意識して選んでみてください。
まとめ|おしゃれなノートは、暮らしに溶け込む1冊
おしゃれなエンディングノートは、「終活専用書類」ではなく、暮らしの一部として置いておける1冊 です。
装丁・余白・サイズ・誰のためのデザインか、4つの軸で選んでみてください。
そして、最初の1ページは、ぜひ「やりたいことリスト」から。それが、おしゃれな1冊を、あなただけの大切なノートに育てるためのいちばんの近道です。
あわせて読みたい:かわいいエンディングノート/おすすめのエンディングノートの選び方/無料テンプレートで自作する方法
書き手のことを、もう少し知っていただけたら嬉しいです。
👉 プロフィールはこちら