エンディングノートの種類と選び方|市販・無料・アプリ、4つのタイプで見る

「エンディングノート、いまどんなものが出ているの?」
そろそろ1冊用意したいけれど、種類が多すぎて全体像がつかめない。これは、終活協議会の活動でもよくいただくお悩みです。

書店で売られている市販のノートだけでなく、自治体や保険会社が無料で配るもの、ネットからダウンロードできるテンプレート、スマホで使えるアプリ。ここ10年ほどで、選択肢は本当に広がってきました。だからこそ、まず全体像を整理しておくことが、自分に合う1冊への近道になります。

このページでは、いま手に入るエンディングノートを 4つのタイプ に整理してご紹介します。それぞれの特徴を知ったうえで、ご自身に合うものを見つけるための参考にしていただければ嬉しいです。

このブログ「終活はじめの一歩」では、書店に並ぶランキングに惑わされず、ご自身の暮らしのリズムに合う1冊と出会っていただくことを大切にしています。

はじめに:エンディングノートの基礎知識

エンディングノートとは

エンディングノートは、ご自身の希望や情報を書きとめておくノートのことです。葬儀やお墓の希望、医療や介護の希望、財産、連絡先、家族や大切な人へのメッセージなどを、1冊にまとめておく場所です。

法的な書類ではありませんが、本人の意思を「文字として残しておく」ことで、家族や信頼できる人が判断に迷わない手がかりになります。

エンディングノートに書く内容

書く中身は、市販のノートによって細かい違いはありますが、大きく分けると2つの軸に整理できます。

ひとつは、家族のための内容(葬儀、お墓、相続、医療、連絡先など)。
もうひとつは、自分のための内容(人生の振り返り、これからやりたいこと、家族へのメッセージなど)。

多くの方が前者ばかりに目が行きますが、私は 後者を1〜2ページ加えるだけで、書き続けるエネルギーが切れにくくなる と感じています。

エンディングノートの書き方

書き方の基本は、最初のページから順に書こうとしないこと。目次を眺めて、気になるページから少しずつ書き始めるのがコツです。

そして、書きたくないページは、いまは飛ばして大丈夫。気持ちが変わったら、何度でも書き直していい。エンディングノートは「育てるノート」として、人生の節目ごとに更新していくものです。

エンディングノートを始めるのに最適な時期

時期に決まった「正解」はありません。ふと「自分のこれから」を考えた瞬間が、その人にとっての始めどきです。

それでも目安があると安心、という方には、40〜50代の節目(親の体調が気になり始めた時、仕事の区切り、子どもの独立など)をおすすめしています。

いま手に入るエンディングノート、4つのタイプ

① 市販のエンディングノート(書店・文具店)

書店や文具店で購入できる、もっとも一般的なタイプです。

文具メーカーから出ている市販ノートは、項目構成と書きやすさで定番として支持されています。デザイン性を重視したものや、項目数をしぼってシンプルにまとめたものなど、いまは選択肢が広がっています。価格帯はおおむね数百円から2,000円台が主流です。

はじめての方には、「分厚い1冊」よりも「気軽に開ける軽さがある1冊」を選ぶことをおすすめしています。書き続けるためのいちばんのコツは、書き始める前のハードルを下げることです。

② 無料でダウンロードできるエンディングノート

自治体や保険会社、葬儀社、士業の事務所などが、無料でダウンロードできるエンディングノートのテンプレートを公開していることがあります。

お住まいの自治体の高齢福祉課や地域包括支援センターでは、無料配布の冊子を用意していることも多くあります。「いきなりお金を出すのは…」という方は、まずは無料のものから始めて、ご自身に合うかたちをつかむのがおすすめです。

③ スマホやタブレットで使える、エンディングノートアプリ

スマホやタブレットで管理できるアプリも、いくつか登場しています。

暗号化されたパスワード管理ができたり、スマホで撮った写真をそのまま貼り付けられたりと、デジタルならではの強みがあります。一方で、ご家族がアクセスできる形で残しておく工夫が必要です。スマホを使い慣れている方には、選択肢のひとつとして検討してみてください。

④ 普通のノートを「自分専用」にカスタマイズする

「市販のノートだと項目が決まりすぎていて窮屈」「自分の言葉で自由に書きたい」という方には、お気に入りの普通のノートを1冊用意して、自分なりに項目を立てていくスタイルもおすすめです。

私自身、たくさんのエンディングノートを見てきましたが、いちばん人柄が出るのは、こうした「自分でつくる1冊」だと感じています。書き方の正解は、ひとつではありません。

迷ったら、講座や無料相談を活用する

「どのノートを選べばいいかわからない」「書き始めたけれど続かない」というときは、終活セミナーや終活カウンセラー・終活ガイドの無料相談を活用するのも、ひとつの方法です。

自治体や公民館、民間企業が開催している終活セミナーでは、エンディングノートの選び方や書き方をテーマにした回が定期的に開かれています。同じテーマで悩む方の話が聞けるのも、続けるきっかけになります。

私自身も書籍 『終活スペシャリストになろう』(幻冬舎、2021年)で、エンディングノートとどう付き合うかをまとめています。

エンディングノートについてのよくある質問

100円ショップでエンディングノートは買える?

100円ショップでも、エンディングノート風の冊子を見かけることがあります。気軽に始める1冊としては選択肢になりますが、内容のボリュームや項目の網羅性は、市販のしっかりした1冊と比べると簡易的です。

「お試しで雰囲気をつかむ」用途には合いますが、本格的に書き込みたい方は、書店の市販ノートに進むのをおすすめします。

書いたエンディングノートを、製本してくれるサービスはある?

「自分で書いた原稿を、立派な1冊に製本したい」というニーズに応える、製本サービスを行う事業者もあります。

特別な記念にしたい方や、ご家族へのギフトとして残したい方には、選択肢のひとつになります。ご利用前に、納期、価格、原稿の取り扱い方法を確認しておきましょう。

エンディングノートに法的効力はある?

エンディングノートには 法的効力はありません。相続や財産分与に関わる希望を確実に残したい場合は、公正証書遺言など正式な遺言書として作成する必要があります。

エンディングノートは「気持ちや希望を伝えるノート」、遺言書は「法的な意思を残す書類」と、目的を分けて使うのが基本です。

エンディングノートを書き終えた後、どうすればいい?

書き終えても、それで終わりではありません。エンディングノートは、人生の節目ごとに育てていくノートです。

毎年の誕生日や年末年始など、節目のタイミングで開いて、内容を見直し、必要なら書き直す。そして、保管場所と「ここにあるよ」というひと言を、信頼できる人に伝えておくこと。これが、エンディングノートを活かすための最後のステップです。

まとめ|「タイプを知ってから」1冊を選ぶ

エンディングノートは、市販・無料DL・アプリ・自分専用ノートと、いま4つのタイプから選べる時代になりました。

それぞれの特徴を知って、ご自身の暮らしのリズムに合うものを選ぶ。最初の1冊は 「気軽に開ける軽さがある1冊」 を選び、書きながら自分に合うフォーマットを見つけていく、というのが続けるためのいちばんのコツです。

このブログ「終活はじめの一歩」では、はじめての方が無理なく踏み出せる「やりたいことリスト」としての終活を、これからもやさしく綴っていきます。

あわせて読みたい:おすすめのエンディングノートの選び方無料テンプレートで自作する方法無料ダウンロードのエンディングノート

書き手のことを、もう少し知っていただけたら嬉しいです。
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