【事例あり】終活で断捨離はするべき!その理由と後悔しない断捨離方法

終活

「終活で断捨離をするのって、どうなのだろう?やるべきなのであれば後悔なく、家族にも迷惑をかけずにやりたいな…」

 

自分らしい最期を迎えるための活動「終活」の一歩として行われることが多い「断捨離」。元気なうちに身の回りの整理をする「生前整理」の一環で、不要なものを捨て、ものに執着しない考え方のことです。

でも、人生の終わりを見据えて断捨離をしようと思っていても、いざとなると寂しくなってきて、「終活で断捨離をやるべきかを判断できない…」という方も多いのではないでしょうか?

 

結論からいうと、終活では断捨離を行うことをおすすめします。なぜかというと、次の3つのメリットがあるからです。

  1. 家族の負担が減る
  2. 自身の財産がどのくらいあるかを把握できる
  3. すっきりとした環境で気持ちよく過ごせる

 

この記事では上記3つのメリットと、終活で断捨離をしたら/しなかったらどうなるかについて事例を交えて説明します。メリットと事例をご覧いただき、終活で断捨離をすることに対し前向きな気持ちになっていただければ幸いです。

また、実際に終活で断捨離をするとき、後悔のないよう行っていただくために次の内容も説明します。

・終活で断捨離をするときのおすすめのやり方

・【年代別】終活で断捨離をするときのポイント

・終活で断捨離をするときの注意点

「終活で断捨離をすべきか迷う…」「終活での断捨離を問題なく行いたい!」という方は、ぜひご参考ください。

 

1. 終活で断捨離をするのはおすすめ!得られるメリット3つ

冒頭でもお伝えした通り、終活で断捨離をするのはおすすめです。終活で断捨離をすることで、自分にも家族にもメリットを得られるからです。

ここでは、そのメリットについて詳しく説明していきます。

 

1-1. 家族の負担が減る

終活で断捨離をすると、もしご自身が亡くなったときに家族の負担が減ります。これは、終活で断捨離をすると得られる最大のメリットです。

亡くなった方が生きているときに使っていたものは全てが遺品となり、これらの遺品を整理・処分するのは、相続する権利を持つ遺族(家族)。ただ、故人の遺品を整理・処分するのは、実は人が亡くなった後、遺族にとって一番大変な作業なのです。

遺された家族は悲しみの中で、そして日常生活の合間をぬって遺品を整理・処分することになります。さらに、捨てるものによっては、処分費用がかかる場合もあります。

もし今、身の回りがものであふれていたり、整理しきれていなかったりする状態でご自身が亡くなってしまったら、家族に精神的・肉体的負担、さらに金銭面での負担を強いることになります。

 

家族も、ずっと遺品を整理するわけにはいきません。
終活で断捨離をしておけば、遺される家族は少ない遺品の整理で済むようになるのです。

 

1-2. 自身の財産がどのくらいあるかを把握できる

終活で断捨離をすれば、自身の財産がどのくらいあるのかを知ることができます。

財産というのは、自身が持つ土地や家、お金といった経済的価値のあるもののこと。このような財産は、遺された家族にとっても大切なものになります。

「5. 終活で断捨離をするときの注意点3つ」でも詳しく説明しますが、終活の断捨離で行う仕分け作業では、現在使っているもの・価値のあるもの・重要なものは残します。

財産は価値のあるものですから、必然と手元に残ります。このため、自身がどのくらいの財産を持っているかが明確になるのです。

自身の財産状況が明確になり、その財産を家族へどのように分けるかも示しておけば、ご自身が亡くなってしまっても、その財産を相続する家族も困りません。相続人同士の争いも避けられます。

自身の財産を家族が問題なく分けて、仲良く暮らしていくためにも、終活で断捨離をするのはおすすめなのです。

 

1-3. すっきりとした環境で気持ちよく過ごせる

残りの人生をすっきりとした環境で気持ちよく過ごせるのも、終活で断捨離をすることで得られるメリットです。

終活というのは、自分らしい最期を迎えるために、残りの人生を後悔なく生きることを考える活動のこと。そして、断捨離は「いらないものが入ってくることを断ち、不要なものを捨てて、ものへの執着から離れる」ことです。

「3. 後悔しない!終活で断捨離をするときのおすすめのやり方」でも説明しますが、終活の断捨離は、「確実にいらないもの」と「必要なもの」に分けて進めていきます。

「必要なもの」には、「現段階で使っているもの・価値のあるもの・重要なもの」を仕分けることになるので、本当に必要なものだけが手元に残る状態になります。このため、身の回りが自然とキレイに整理整頓されていくのです。

今まで、たくさんものがあるせいで使いたいものを探すのに時間と体力を使って、精神的・肉体的に負担のかかる生活をしてきた方は、安全な環境で暮らせるようにもなります。

 

「終活で断捨離」と聞くとネガティブな印象が強くなりがちですが、「気持ちを新たに、残りの人生を楽しく過ごすための活動」と考えれば取り組みやすくなるのではないでしょうか?

2. 終活で断捨離をしたら/しなかったらどうなる?2つの事例を紹介

ここまで終活で断捨離をするメリットを解説してきましたが、「自分の最期を考えながら不要なものを処分するなんて、ちょっとまだ抵抗があるな…」と感じている方もいるかもしれません。

 

ただ、終活で断捨離をする/しないのとでは、大きな差が生じますここでは、そのことを実感していただくために、①終活で断捨離をした場合の事例②終活で断捨離をしなかった場合の事例を紹介しましょう。

2-1. 【終活で断捨離をした場合の事例】ものを捨てられるようになり、余計なものも買わなくなった!

まず、終活で断捨離をしたことで「ものを捨てられるようになり、余計なものを買わなくなった」という、70代の夫・60代後半の妻の夫婦の事例を紹介します。

このご夫婦が終活で断捨離をするきっかけとなったのが、老後を見据えて息子夫婦と同居するため家を建て替えたこと。2階建ての5DKの住まいから、2LDKの居住部に住むことになったそうです。

5DKの家は、40年の結婚生活でものがびっしり収納されている環境でした。このお家にあったものは、新居にはとても収まらないことに気づき、断捨離を実行。不要なものがゴミ袋数十袋になるほどの量になり、仕分けから処分まで3カ月もの期間を費やしたそうです。

しかしご夫婦は、この断捨離をきっかけに次のような気づきを得られ、ものに対する考え方にも変化が生まれたそうです。

 

 【気づき】

・いらないものがいかに多いかを思い知らされた

・着たいと思っていた服を捨てたが、意外と代わりの服で困らなかった

・捨てるのに躊躇した思い出の品は、気が付いたら年に1回も使っていなかった

 

 【ものに対する変化】

・クローゼットに入る量を超えた服は処分する

・1つ買ったら1つ捨てる

・旅先ではお土産を買わない

・写真はスマートフォンに保存

・ものを買うときは「本当に必要か?」を考える

 

このご夫婦は、「1-3. すっきりとした環境で気持ちよく過ごせる」のメリットを得られた成功事例といえます。

参考:朝日新聞Reライフnet「【読者会議】すっきり 断捨離の極意」

 

2-2. 【終活で断捨離をしなかった場合の事例】母親が病気で倒れる!通帳の場所が分からない…

続いて紹介するのが、終活で断捨離をしていなかった母親を持つ60代後半の女性の事例です。この女性は、終活で断捨離をしないと「もしものときに家族が困る」ことを実感しました。

女性が「断捨離はやっておいたほうがいい!」と痛感したのは、母親が脳梗塞で倒れたとき。

女性の母親の家はものだらけでした。このため、入院するのに必要だったお金を降ろすのに必要だった母親の通帳が、どこを場所を探しても見つからなかったそうです。母親に通帳の場所を聞いても、「分からない」と答えたのだそう。

母親が終活で断捨離をしていなかったことで、もしものときに必要なものが見つからなかったという経験をした女性は、自身の断捨離を決意。

断捨離の他、気が付いたときにいらないものをチェックしたり、衣装ケースや段ボールに何が入っているかラベリングしたりと、身の回りをすっきりさせることを心がけたそうです。

女性の母親が終活で断捨離をしていれば、通帳を始めとした財産とそのありかを家族へ伝えられ、遺品を整理する家族の負担も減ったかもしれませんね。

参考:朝日新聞Reライフnet「【読者会議】人生の整理 身軽に快適に」

 

3. 後悔しない!終活で断捨離をするときのおすすめのやり方


ここまでお読みになって、終活では断捨離をすると良いことをお分かりいただけましたでしょうか?

でも、終活で断捨離をするメリットを見て「終活で断捨離をしよう!」と決めたものの、「捨ててしまったものに対して、後悔しないかな…」と感じる方もいるかもしれませんね。

 

そこでここでは、終活で断捨離をするときのおすすめのやり方を説明します。

  1. 断捨離の対象としようと思うものリストを作る
  2. 現段階で「確実にいらないもの」・「必要なもの」・「迷うもの」に分ける
  3. 「迷うもの」は一定の期間が経ったら判断する
  4. 「今必要なもの」と「どうしても捨てられないもの」は処分方法を書き残す

 

後悔しない断捨離方法なので、参考にしてみてください。

 

3-1. 断捨離の対象としようと思うものリストを作る

最初に、断捨離の対象としようと思うものリストを作りましょう。リストを作ることで、不要なものと必要なものに分ける作業をご自身の意思で行えて、不要なものを処分しても後悔しにくいです。

たとえば、

・たんすやクローゼットにある洋服
・食器棚にある食器類
・書斎にある文庫本やCD
・子供のおもちゃ
・写真やアルバム

というように、断捨離の対象としようと思うものを一つひとつ書き出してみてください。

物理的なものだけでなく、以下のようなデジタルのものもリストアップ対象なので確認しましょう。

・SNSやブログ、オンラインショップ、ネットバンキングなどインターネット関連サービスのアカウント
・パソコンやスマートフォンなどデジタル機器に保存されているデータ(写真や動画、メールなど)
・USBメモリやSDカードなど電子記憶媒体に保存されているデータ(写真や動画など)

 

3-2. 現段階で「確実にいらないもの」・「必要なもの」・「迷うもの」に分ける

終活の断捨離の対象としようと思うものリストを作ったら、リストアップしたものを「現時点」を基準にして次の3つに分けていきましょう。

  1. 確実にいらないもの
  2. 必要なもの
  3. 迷うもの

 

「確実にいらないもの」と「必要なもの」の2択ではなく、「迷うもの」も入れるのがポイントです。

終活における断捨離は自分の最期を見据えて行うものなので、「確実にいらないもの」に仕分けて処分してしまったものに後悔することがあるかもしれません。「迷うもの」も設けることで、気持ちの整理がついた上でものを整理・処分できるようになります。

仕分けと処分作業は、1日で一気に行う必要はありません。時間を作れるときに、自分のペースで少しずつ行いましょう。

【「確実にいらないもの」の処分方法】

確実にいらないと判断したものは、住んでいる地域のゴミ出しルールに沿って捨てましょう。自分で捨てるのが難しいと思うものは、不要品回収業者やリサイクルショップに家へ来てもらって回収してもらうのも有効です。

「確実にいらないとはいっても、捨てるのはちょっと…」とためらうときは、オークションやフリーマーケットで売ったり、家族や友人に譲ったりするのがおすすめです。

確実にいらないものを手放す方法は色々あるので、ご自身にあったやり方で処分していきましょう。

インターネット上のアカウントやデータなどデジタルなものについては、解約や退会、削除などをして処分してください。

 

3-3. 「迷うもの」は一定の期間が経ったら判断する

「迷うもの」は、半年・1年など具体的に期限を決めて、その期限になったら次のポイントを踏まえて不要・必要を判断しましょう。

・期限の間、一度も使っていない
・なくても問題なかった
・特に思い入れがないことに気づいた
・データで保存できそう(写真やアルバムなど)
・鮮度がない

 

3-4. 「今必要なもの」と「どうしても捨てられないもの」は処分方法を書き残す

「今必要なもの」と判断したものについては、家族が捨てやすいように処分方法を書き残しておきましょう。

「必要なもの」の中には、思い出の品や写真、手紙、趣味で集めたものなど、愛着があって「どうしても捨てられないもの」があるかもしれません。しかし、そういった愛着のあるものこそ家族が捨てにくいものです。

 

また、インターネット上のアカウントやデータなどデジタルなものについても、処分方法を書き残していないと家族を悩ませてしまいます。特に、ネットバンキングやネット証券といったインターネット上の財産は「デジタル遺品」となるため、もし解約や退会方法を家族に残しておかないと金銭トラブルを起こすリスクがあります。

もの処分方法、デジタルなものの解約・退会方法はエンディングノートなど紙に残すのがおすすめです。処分方法を記載したノートは、保管場所を家族に知らせておきましょう。

 

【見られたくないものがある場合は?】

手元に残しておくもののなかで、家族に見られたくないものもあるでしょう。

このようなものについては元気なうちに処分するのがベストですが、どうしても見られたくないものは遺品整理業者にお願いすることも有効です。

デジタルなものに関しては、最終起動から一定期間ログインがなかったときに指定データを削除してくれる「死亡時自動削除ソフト」などのツールを使うのがおすすめです。

いずれにしても元気なうちに、家族が困らないように処分したり、処分方法を書いておくようにしましょう。

 

4. 【年代別】終活で断捨離をするときのポイント

終活における断捨離は、「3. 後悔しない!終活で断捨離をするときのおすすめのやり方」と基本として行うのがおすすめです。

しかし、年齢によって特に意識したい断捨離のポイントがあります。なぜなら、年齢によって状況が異なるからです。

そこでここでは、①20代~30代、②40代~50代、③60代の3つの世代に分けて、それぞれの年代における終活で断捨離をするときのポイントを説明します。

今のご自身の年代では、どのようなポイントを意識すれば終活で断捨離を後悔なく行えるかが分かるので、参考にしてみてください。

 

4-1. 【20代~30代】身の回りの不用品を優先して処分する

20代~30代の段階では、身の回りの不用品を処分することを優先しましょう。若い年代のうちから不用品を処分し、ものを溜めない習慣を身に付けておけば、もしものときに家族が困りません。

「3. 後悔しない!終活で断捨離をするときのおすすめのやり方」で説明したように、「確実にいらないもの」と「必要なもの」、「迷うもの」に分けられそうであれば、それに従って断捨離してみましょう。

「今、何を残したいか」を基準にして捨てるものを選別するのもおすすめです。「何を残したいか」を基準にすることで、自分にとって大切なものが見えてきます。

今後、大切なものに囲まれた暮らしができるようになるので、実践してみてください。

4-2. 【40代~50代】家族と話し合いながら断捨離する

40代~50代の場合は、家族と話し合いながら断捨離するのがおすすめです。

40代~50代になってくると、配偶者や子供、孫といった家族が増えている方が多いでしょう。自分の意志だけで断捨離を行うのもよいのですが、自分が判断した不要なものや必要なものの中には、家族にとっては必要なもの・不要なものがある場合があります。

仕分けはご自身の意思で問題ありませんが、処分までしてしまうと、後で家族とトラブルになる恐れがあります。「3. 後悔しない!終活で断捨離をするときのおすすめのやり方」に沿ってものを仕分けた後、家族の意見を聞くと良いでしょう。

 

一人暮らしの方にとっても、両親や兄弟・姉妹といった家族と相談しながら断捨離することをおすすめします。

こちらの記事も併せて読みたい
50代の終活で断捨離はするべき!理由と断捨離のコツや手順を解説

 

4-3. 【60代】本当に必要なものだけを残す

60代は、終活を本格的に考え始める年代でしょう。そんな60代で終活において断捨離をするときは、本当に必要なものだけを残すのがおすすめです。

60代になってくると、育児をしてきた中で増えていったものや会社員時代に買ったものなど、若いときに購入したものは長年使っていないことが多いのではないでしょうか?若いときは、長期間使っていなくても、あるときに使う機会が出てくることもありますが、60代になってくると鮮度がなくなってそういった機会は減ってきます。

このため、「3-2. 現段階で「確実にいらないもの」・「必要なもの」・「迷うもの」に分ける」の作業をするときは、厳しい視点でものを仕分けることを心がけましょう。

 

5. 終活で断捨離をするときの注意点3つ

最後に、終活で断捨離をするときの注意点3つを説明します。

  1. 現段階で使っているもの・重要なもの・価値のあるものは捨てない
  2. 家族に内緒で断捨離しない
  3. 捨てるのを迷ったものは長期間残しておかない

1つずつ見ていきましょう。

 

5-1. 現段階で使っているもの・重要なもの・価値のあるものは捨てない

現段階で使っているもの・重要なもの・価値のあるものは捨てないように気を付けましょう。勢いに任せてアレもコレもと不要なものとして処分してしまうと、後悔することになります。

今使っているものに関しては、誤って捨てるリスクは低いと思いますが、重要なもの・価値のあるものに関しては注意が必要です。次のようなものは、捨てないようにしましょう。

 ①不動産関連の書類
土地の権利書(持ち家の場合)、リフォーム関係の書類、賃貸契約書など②金融関係の書類・もの
証券類、預金通帳、実印、銀行印、クレジットカードなど③保険関連の書類
生命保険や火災保険、地震保険などの保険証書④インターネットサービス関連のアカウントやパスワードの控え

特に、①②③に関しては再発行に時間を要し、場合によっては再発行が難しくなることもあります。

①②については、遺産相続のときに必要になるため、誤って捨ててしまうことのないよう1箇所にまとめて、家族が分かりやすい場所に置いておくことをおすすめします。④の中でも、ネットバンキングやネット証券のアカウントやパスワードも、相続のときに必要です。

また、趣味で集めていたコレクションや先祖代々受け継がれてきたものなども、場合によっては高く売れるケースがあるので残しておきましょう。

 

5-2. 家族に内緒で断捨離しない

家族に内緒で断捨離をしないようにしましょう。

内緒で断捨離をしてしまった場合、たとえば家族があなたの形見として残したいものを捨ててしまっていると、後でトラブルになります。

「断捨離は時間と労力がいることだし、家族に迷惑をかけたくない…」と思うかもしれませんが、家族のためにも断捨離を行うことを伝えましょう。

 

5-3. 捨てるのを迷ったものは長期間残しておかない

捨てるのを迷ったものは、長期間残しておかないようにしましょう。捨てるかどうかの判断を先延ばしにすると判断力が鈍くなり、ものが多い生活に戻ってしまうリスクがあります。

せっかく終活で断捨離をしたのに、ものが多くなってしまっては意味がありません。もしご自身が亡くなったとき、家族も困ってしまいます。

捨てるのを迷ったものは、「3-3. 「迷うもの」は一定の期間が経ったら判断する」で説明した通り、期限を設けて不要・必要の判断をしましょう。

 

6. 「終活で断捨離がうまくできない…」と悩んだらプロに相談!

通常の断捨離とは異なり、終活での断捨離は自分の最期を考えて不要なものを処分し、残りの人生をどう生きるかを考えていくものです。

このため、精神的な苦痛を感じたり、ものがたくさんありすぎて残すべきものの判断がつかなかったりして、終活で断捨離をしたくてもスムーズに進まないこともあるかもしれません。

終活における断捨離に悩む場合は、無理せず終活アドバイザーといった終活の専門家に相談しましょう。終活における断捨離をうまく進められるよう、サポートしてくれます。

 

なお、当終活協議会では、終活に関する相談を無料で受け付けております。家の片付けや不用品買取、遺品整理のご相談も可能です。

 

まとめ

終活において断捨離をするのは、次の3つのメリットがあるためおすすめです。

  1. 家族の負担が減る
  2. 自身の財産がどのくらいあるかを把握できる
  3. すっきりとした環境で気持ちよく過ごせる

 

実際に終活で断捨離を行う場合は、次のやり方で進めると後悔を避けられます。

  1. 断捨離の対象としようと思うものリストを作る
  2. 現段階で「確実にいらないもの」・「必要なもの」・「迷うもの」に分ける
  3. 「迷うもの」は一定の期間が経ったら判断する
  4. 「今必要なもの」と「どうしても捨てられないもの」は処分方法を書き残す

 

終活をする年代によって状況が異なるため、次のポイントを意識しながら断捨離をするのがポイントです。

【20代~30代】身の回りの不用品を優先して処分する
【40代~50代】家族と話し合いながら断捨離する
【60代】本当に必要なものだけを残す

 

また、終活における断捨離は、次の3点に注意しながら行いましょう。

  1. 現段階で使っているもの・重要なもの・価値のあるものは捨てない
  2. 家族に内緒で断捨離しない
  3. 捨てるのを迷ったものは長期間残しておかない

 

「終活で断捨離を自分で行うのは難しい…」と思う場合は、終活の専門家に相談することをおすすめします。

自身の最期を考えながら断捨離をするのは、気が引ける部分もあるでしょう。しかし、遺される家族が負担にならないこと、残りの人生を有意義に過ごすための行動と思えば、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか?

焦って行う必要はありません。ご自身のペースで少しずつ、終活で断捨離をしてみてくださいね。