無料でダウンロードできるエンディングノート|配布元のタイプと選び方のヒント

「終活、そろそろやらないと」と思いつつ、エンディングノートをいきなり買うのは、ちょっとためらう。書店で手に取っても、項目の多さに気持ちが重くなって、結局買わずに帰ってきてしまう。そんな方には、まず 無料でダウンロードできるエンディングノート から始めてみることをおすすめしています。

実は、自治体・保険会社・葬儀社・士業の事務所・NPO法人など、さまざまな配布元が、無料のエンディングノートを公開しています。1冊試してみることで、ご自身がどの項目を厚く書きたいか、どんなフォーマットが書きやすいかが、ぐっと見えてきます。

このページでは、配布元のタイプ別に、無料エンディングノートの特徴と選び方のヒントを、私の現場感覚でご紹介します。

このブログ「終活はじめの一歩」では、いきなり完成版を目指さず、まずは「試し書き」から始めるアプローチを大切にしています。

無料エンディングノートを使うメリットと注意点

メリット:「お試し」がしやすい

無料でダウンロードできるエンディングノートは、ご自身のフォーマットの好みを知るための「お試し」に向いています。

実際に書いてみると、「この項目はもっと厚く書きたい」「このページは要らない」というご自身の好みが、自然と見えてきます。それを踏まえて、本命の1冊を選ぶ。この二段階アプローチが、現場で見ていてもっとも続いている方の進め方です。

注意点:保存と更新の仕組みを自分でつくる

無料でダウンロードできるエンディングノートは、紙に印刷して書き込むタイプか、WordやExcelで編集するタイプが中心です。

紙に書く場合は保管場所を、デジタルで保存する場合はバックアップと家族への引き継ぎ方を、ご自身で設計する必要があります。書いたものが、いざという時に「見つけてもらえる」状態にしておくことが大切です。

無料エンディングノートの配布元、5つのタイプ

① 自治体・市町村が配布しているもの

お住まいの自治体(市役所、区役所、地域包括支援センター、社会福祉協議会など)が、無料のエンディングノートや、それに準ずる冊子を用意していることがあります。

地域の高齢者向け制度の案内や、自治体の支援サービスの情報が一緒にまとまっていることが多く、地域に根ざした実用情報が手に入るのが強みです。配布の有無や入手方法は、お住まいの自治体の高齢福祉課に直接お問い合わせください。

② 保険会社・金融機関が配布しているもの

生命保険会社や信託銀行が、エンディングノートを無料配布していることがあります。

保険・相続・財産整理の項目が手厚いのが特徴です。資産管理の視点で考えはじめたい方には、有用な1冊になります。配布の対象や条件は会社によって異なるので、ご自身の契約状況や、各社の公式情報を確認してください。

③ 葬儀社・互助会が配布しているもの

葬儀社や冠婚葬祭の互助会が、無料のエンディングノートを用意していることがあります。

葬儀のスタイル、お墓、訃報を伝える連絡先など、葬儀に関する項目が詳しく作られているのが特徴です。「葬儀のことを早めに考えておきたい」という方は、相見積もりも兼ねて取り寄せるのもひとつの方法です。

④ 士業(司法書士・行政書士など)の事務所が配布しているもの

司法書士や行政書士の事務所が、相続や遺言の準備に役立つテンプレートとして、エンディングノートのフォーマットを無料で公開していることがあります。

相続や遺言に関する記載の精度が高く、専門家の視点が反映されているのが強みです。後々、その事務所に相談する流れにもつながりやすいので、地元の士業の方とつながりたい方にもおすすめです。

⑤ NPO法人や終活関連団体が配布しているもの

終活関連のNPO法人や民間団体が、独自のフォーマットでエンディングノートを公開していることがあります。

「おひとりさま向け」「ペット同居者向け」「自分史を厚めに」といった、テーマ特化型のフォーマットが見つかることもあります。一般的なノートでは物足りない方は、こうしたテーマ特化型を探してみてください。

用途別・どの配布元を選ぶか

まずは雰囲気をつかみたい方

お住まいの自治体に問い合わせて、配布されている冊子から始めるのがおすすめです。地域の制度情報も一緒にわかるので、自治体ノートは「最初の一冊」として強い味方になります。

相続や財産整理から考えたい方

保険会社や金融機関、士業事務所のフォーマットが、項目の網羅性で頼りになります。「気持ち」と「お金」を分けて整理したい方には、特におすすめです。

自分史や思い出に重点を置きたい方

自治体ノートやNPO配布のテーマ特化型ノートに、自分史のページが厚いものを探してみてください。「人生の振り返り」を中心に据えると、書く時間そのものが豊かになります。

Word・Excelで自分流にカスタマイズしたい方

WordやExcelで配布されているテンプレートは、ご自身で項目を足し引きできるのが強みです。

「市販のノートだと項目が決まりすぎていて窮屈」という方には、こうした編集可能なテンプレートをベースに、自分流のフォーマットをつくっていくスタイルが向いています。

ダウンロードしたあとに、やっておきたい3つのこと

① 印刷するか、デジタルで保存するかを決める

紙派の方は、A4で印刷して綴じる、もしくは2穴ファイルに入れる方法がおすすめです。デジタル派の方は、クラウドストレージとローカルの両方にバックアップを取っておきましょう。

② 「やりたいことリスト」のページを1ページ追加する

既存のテンプレートに、ご自身で 「やりたいことリスト」 のページを1ページ追加することを、私はいつもおすすめしています。

「もし人生があと1年だったら、何をしたい?」「ずっと気になっていたけれど、まだ手をつけていないことは?」こうした問いに答えていくページを冒頭か巻末に置くだけで、ノート全体の手触りが、事務作業から「これからのデザイン」へと変わります。

③ ノートの存在を、信頼できる人に伝える

せっかく書いたエンディングノートも、いざという時に見つけてもらえなければ、その役目を果たせません。

保管場所と、「ここにあるよ」というひと言を、信頼できる人にあらかじめ伝えておきましょう。

無料エンディングノートについてのよくある質問

無料のものでも、内容は十分?

「お試し」「最初の1冊」としては十分です。書いてみて、項目を足したくなったり、書きやすさに不満が出てきたりしたタイミングで、市販の1冊に進むのが自然な流れです。

無料のノートに法的効力はある?

エンディングノートには、有料・無料を問わず 法的効力はありません。相続や財産分与に関わる希望を確実に残したい場合は、公正証書遺言など正式な遺言書として作成する必要があります。

途中でやめても大丈夫?

もちろん大丈夫です。エンディングノートは、書き上げる書類ではなく、人生の節目ごとに育てていくノートです。今日書けるところだけ書いて、続きはまた次の節目に、で十分です。

まとめ|まずは無料で、自分の好みを知ることから

無料でダウンロードできるエンディングノートは、ご自身のフォーマットの好みを知るための「お試し」に最適です。

配布元によって項目の重点が違うので、ご自身がいま気になっているテーマ(自治体の制度、相続、葬儀、自分史など)に合わせて選んでみてください。書いてみて好みが見えてきたら、その時に市販の本命1冊に進む。この二段階で、無理なく自分らしいエンディングノートに辿り着けます。

このブログ「終活はじめの一歩」では、はじめての方が無理なく踏み出せる「やりたいことリスト」としての終活を、これからもやさしく綴っていきます。

あわせて読みたい:無料テンプレートで自作する方法エンディングノートを100均で始める市町村のエンディングノート

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