終活の資格は5種類ある!仕事に活かせる資格や報酬の獲得法まで解説

終活

「資格を取って終活関連の仕事がしてみたい!」

あなたは、こんな風に考えているのかもしれませんね。

しかし「終活の資格」と一口に言っても種類が豊富ですから「どれが自分に最適なのか」判断するのは難しいものです。


現在、日本には終活関連の国家資格はありません。すべて「民間資格」で5種類あります。

以下の通りです。

  受講料/受検料 合格率 取得の最短日数 仕事に活かせる度
 

 

終活ガイド

初級:0円
中級:5000円(税込)
上級:5万円(税込)
 

ほぼ100%

 

初級・中級:1日上級:2週間

 

終活ライフケア

プランナー

受講料:2万7000円(税抜)ネット申し込みの場合
受検料:5,600円(税込)
  ほぼ100%  

3ヵ月

 

終活カウンセラー 初級:9970円(税込)
上級:4万5000円(税込)+事前審査費3000円
上級インストラクター:25万円(税込)
初級は90%以上

その他は情報なし

 

初級:1日

上級:2日~

上級インストラクター:4日~

 

終活アドバイザー  

3万5000円(税込)

 

ほぼ100%  

4ヵ月

終活士 受検する場合:3万7800円(税込)
Web講座を受講する場合:
9万6400円(税込)
  

  ほぼ100%

3日~

本記事では、これらの資格について、どこよりもわかりやすく比較・解説します。

さらに「二ーズ別」に最適な資格も徹底比較するため「自分にとって最適な資格がどれか」絞り込めるようになります。

 それでは早速ご覧ください。

 

1. 終活の民間資格は全部で5種類ある!

冒頭でもお伝えした通り、終活関連の資格は全部で5種類あります。

それぞれの資格について、詳しくご紹介していきますね。

 

1-1. 終活ガイド


出典:一般社団法人終活協議会

 

【基本情報】

「終活ガイド」は、一般社団法人終活協議会が主催する資格です。

終活関連の7項目(医療・介護・保険・相続・葬儀・お墓)を身につけられます。

この資格では「初級・中級・上級」でレベル分けされています。

「初級」は、ホームページに掲載されているテキストを読んで、オンラインテストを受けるものです。合格率はほぼ100%とされており、10問正解で合格です。

「中級」は、全国各地の会場で開催されている講習を受講して受検するものです。

受講料は5000円(税込)で、一度料金を支払えば何度でも受講できます。


「上級」は、「終活を仕事にする」のがコンセプトで、終活に関する知識・最新情報を余すことなく学べる資格です。
受講料の5万円(税込)を支払うと、テキストと動画サイトが手元に届きますので、自分のペースで学習を進めていけます。最後に「活動シート」を提出すれば「終活ガイド上級」の資格を取得できます。

また、上級の資格を取得すると「心託コンシェルジュ」を名乗れます。

社団法人終活協議会からのバックアップのもと、さまざまな仕事が得られる可能性があります。

そのため、副業として20万円程度の収入が得られる場合もあります。

 

報酬の例としては以下の通りです。

・終活セミナーの認定講師 3万円
・終活相談 5000円~1万円
・葬儀やお墓関連の提携業者への顧客紹介 1件あたり1~2万円
・エンディングノートの販売益 550円

「終活を生涯の仕事にしたい」という方は、終活ガイドの上級の取得を目指しましょう。

 【受講料・受験料】
初級:0円
中級:5000円(税込)
上級:5万円(税込)

【受講方法】
初級:Web上
中級:会場で開催されている講習を受講
上級:自宅学習

【問い合わせ】
一般社団法人終活協議会

【 終活ガイド(上級】の資格を取得するメリット】
・終活の最新情報を学べる
・セカンドキャリアとして終活にかかわる仕事ができる
・終活のセミナー講師として活動できる
・終活の相談対応ができるようになる
・業務拡大や新規事業に終活を活用できる

 

【終活ガイドについて知りたい方は以下の記事をチェック!】
終活ガイドとは?学べる知識や取得が向いている人など詳しく紹介 

 

1-2. 終活ライフケアプランナー


出典:キャリカレ

【基本情報】

「終活ライフケアプランナー」は、終活関連のテーマ(医療・介護・葬儀・お墓・相続)について詳しくなれる資格です。最短3ヵ月で資格を取得できます。

学習中にわからないことがあった場合は、何度でも専任講師に質問できるので、疑問を一つひとつ解決しながら、無理なく進められるのが特徴です。

また、受検は自宅からいつでも好きなタイミングでできるため、コロナ禍でも安心です。

テキストを見ながら回答することが許されているので、丸暗記する必要がない点も嬉しいですね。70%以上の正解で合格です。

【受講料】
2万7000円(税抜)
※ネット申し込みの場合。通常価格は3万7000円(税抜)

 【受検料】
5,600円(税込)

【受講方法】
自宅に届く教材(テキスト3冊+映像講義のURL+学習ガイドBOOK)を使って、自宅で学習を進めていきます。

【問い合わせ】
キャリカレ

【終活ライフケアプランナーの資格を取得するメリット】
・終活の進め方をサポートできるようになる
・エンディングノートの作成をサポートできるようになる
・相談者の悩みごとに、適切な専門家を紹介できるようになる(仲介料の獲得)
・終活のカウンセリングスキルが身につく

 

 

1-3. 終活カウンセラー


出典:一般社団法人終活カウンセラー協会


【基本情報】
「終活カウンセラー」は、相続・遺言・保険・介護・年金・葬儀・供養に関する知識が身につけられる資格です。この資格は初級・上級・上級インストラクターの3レベルが用意されています。

「初級 終活カウンセラー」は、終活に関する基礎知識を身につけて「自分のエンディングノートが書けるようになる」ことが目標です。9970円(税込)の受講料を支払えば、1日で完結する6時間の講義と筆記試験が受けられます。試験に合格して会員登録すれば、初級終活カウンセラーとして認定されます(月400円の認定料が毎月発生します)。

「上級 終活カウンセラー」は、相談者に対して的確なアドバイスを行う「カウンセリングスキル」や「エンディングノートの指導スキル」を身につけることを目的にした資格です。受講料は4万5000円(税込)で、試験代も込みです。加えて、事前審査費が3000円かかります。試験に合格すると「上級終活カウンセラー」認定されます。


「終活カウンセラー 上級インストラクター」は、終活カウンセラーの講師を育てる事を目的にした最高レベルの資格です。

まる1日がかりの講習を4日間受講して、各日に30分程度の試験を受けて合格すれば「終活カウンセラー 上級インストラクター」に認定されます。受講料は25万円(税込)で、試験代や資料代が全て含まれています。

この資格を取得することで、相談者が抱える終活関連の悩みは「どの専門家に橋渡ししたらいいのか」的確に判断できるようになります。保険・士業・葬儀社などとのパイプがあれば「仲介料」として報酬が得られるようになるかもしれません。

 

また、「終活相談ドットコム」というこの協会が運営するポータルサイトにカウンセラーとして自分のプロフィールを掲載できるようです。詳細は不明ですが、地域別にカテゴライズされているので、魅力的なプロフィールを掲載すれば、相談者からの問い合わせが入るかもしれません。


【受講料・受検料】

・初級
9970円(税込)

・上級
4万5000円(税込)
事前審査費が別途3000円かかる

・上級インストラクター
25万円(税込)

 【受講方法】
受講および受検の方法は「ZOOM」「YouTube」「会場参加」の3つあり、自分の好みに応じて選択できます。自分のペースや都合に合わせて受講できます。

 【問い合わせ】
一般社団法人終活カウンセラー協会

【終活カウンセラーの資格を取得するメリット】
・終活に関する知識を使って、家族・親戚・友達の終活をサポートできる
・新規事業や販路拡大に生かせる
・コーチング力やカウンセリング力がUPする
・現在の仕事のスキルアップにつながる

 

【終活カウンセラーについて知りたい方は以下の記事をチェック!】
終活カウンセラーとは?学べる知識や活かせる仕事など詳しく解説 

 

1-4.終活アドバイザー


出典:ユーキャン


【基本情報】
終活アドバイザーは、終活の基礎知識のみならず、社会保険制度・公的制度の仕組み・葬儀・財産管理・相続対策まで幅広い知識を身につけられる資格です。

マークシート方式で、60%以上の正答率で合格です。

サポート期間が8ヵ月あり、その間は何度でも受講できるため、資格取得のハードルは低いです。

資格取得後、会員はお役立ち情報を閲覧できたり、セミナーを優待価格で受講できたりするようです。「継続的に学び続けたい」という方にとっては嬉しいポイントですね。


【受講料・受検料】
3万5000円(税込)

【受講方法】
受講料の3万5000円(税込)を支払うと、メインテキスト3冊、ガイドブック、問題集、エンディングノートが届きますので、自分のペースで学習していきます。受検も自宅でできます。

【問い合わせ】
終活アドバイザー協会

【終活アドバイザーの資格を取得するメリット】
・エンディングノートのアドバイスができるようになる
・相談者と専門家をつなぐコーディネーターになれる
・現在の仕事のスキルアップにつながる
・「終活アドバイザー」を名乗って仕事ができる

 

【終活アドバイザーについて知りたい方は以下の記事をチェック!】
終活アドバイザーとは?学べる知識や活かせる仕事など詳しく紹介

 

1-5. 終活士


出典:日本終活士協会

 

【基本情報】
「終活士」は、終活に関するアドバイス・指導ができる専門家になることを目指す民間資格です。

具体的には、以下に関するアドバイスができるようになることを目指します。

・エンディングノートの選び方・書き方
・医療・介護・終末医療・尊厳死に関する考え方
・葬儀・お墓・死後の整理
・相続・生前贈与・遺言・成年後見

知識を身につけるだけでなく「アドバイス力」も養えるのが、この資格を取得する魅力といえるでしょう。


【受講料・受検料】

受検する場合:
3万7800円(税込)

Web講座を受講する場合:
9万6400円(税込)


【受講方法】
受講料の振り込み後、テキスト・演習問題・DVDが届きます。それらを使って自宅で学習し、試験にクリアすれば「終活士」として認定されます。申し込み期間が受検日の1~4ヵ月前と決められているようです。その点については注意しておきましょう。

また、終活士養成スクールに通う方法も選択できます。

その場合、6時間×3日間配信されるWeb講座を受講して「確認レポート」を提出すれば「終活士」として認定されます。ただし料金は自習方式よりも高く9万6400円(税込)となっています。Webの配信日は決まっているので、融通が利かない可能性がある点については注意しましょう。

【問い合わせ】
日本終活士協会

【終活士の資格を取得するメリット】
・終活の知識を身につけるだけでなく相談者に対する「アドバイス・指導力」も身につくようになる
・相続専門情報誌「終活士ジャーナル」を定期購読できる
・スキルアップ講座に優待条件で受講できる
・年2回の会員交流会に参加できる

 

1-7. 終活の資格に「国家資格」はない

冒頭でもお伝えした通り、終活の資格はすべて「民間資格」です。

今のところ、国家資格は存在していません。

そのため、いくら終活の知識があったとしても、報酬を受け取って法的なアドバイスをすることは一切禁じられています。

例えば「相続」は、終活に関する大きなテーマですが、税理士のように「相続税対策」について、報酬を受け取ってアドバイスすることはできないのです。

 

終活の資格を生かして報酬を得たい場合、以下のような業務に限定されます。

・エンディングノートの書き方のアドバイス
・相談者の悩みを切り分けて、ふさわしい専門家を紹介する
(税理士やファイナンシャルプランナー、不動産鑑定士などの専門家への橋渡し)
・葬儀やお墓関連の提携業者への顧客紹介
・終活についての知識を深めるためのセミナー講演の開催
・終活の進め方に関するアドバイス

是非、覚えておきましょう。

 

2. 二ーズ別!おすすめの終活資格を解説

続きまして、あなたのニーズごとに「どの資格を取得するのが最適なのか」徹底比較して解説いたします。取り上げるニーズは以下の通りです。

・終活のプロとして稼いでいきたい方
・自分や家族のために基礎的な知識を身につけたい方
・資格取得後も継続的に学び続けたい方
・自分のペースでコツコツと学んでいきたい方

1つずつ、ご紹介しますね。

 

2-1.終活のプロとして稼いでいきたい方

「終活のプロとして活躍したい」「終活のセミナー講師になりたい」と考えている方は「資格取得後のバックアップ体制」をチェックしましょう。

 

そのうえで最もおすすめなのが「終活ガイド(上級)」です。

なぜならば、相談者に案内できる「終活関連サービス」が豊富に用意されているからです。このサービスを相談者に提案して商談成立すれば、自分の報酬になります。具体的には以下の通りです。

【報酬体系】

●会員の入会:8000円
●家族葬の依頼:2万円
●供養の依頼:1万円
●お墓の依頼:2万円
●遺品整理の依頼:2万円
●身元保証代行の依頼:3万5千円
●心託完璧プランの依頼:17万円

ほかの検定も、専門家への橋渡しを行うことで仲介料が得られる場合がありますが「体系化」されていないため、一からご自身でサービスを構築しなければなりません。その点、すぐに仕事をスタートできるのが、終活ガイド(上級)なのです。

さらに、終活ガイドの活動に必要なパワーポイント・PDF・販促品がすべて使い放題なので、営業活動がしやすいのも嬉しいポイントです。


また、所定のカリキュラムをクリアして「認定講師」になれば、終活ガイド中級の検定を主催することができます。セミナー動画が見放題なので、未経験の方でも安心してキャリアをスタートできます。

実績が積み上がっていけば「セミナー講師デビュー」もできます。

 終活の専門家として報酬を得ていきたいという方は、終活ガイド(上級)の取得を目指しましょう。

【問い合わせ】
一般社団法人終活協議会

 

2-2.自分や家族のために基本的な知識を身につけたい方

プロとして活躍するというよりは「自分や両親の終活で活用したいだけ」の方や、「時間がないためスピーディに終活について詳しくなりたい」という方は「短期間で資格が取れるもの」がおすすめです。

 

以下の5つは、最短1日~3日程度で取得できる資格です。

終活において重要な要素がギュッと詰まっていますから、効率よくパパッと学びたい方におすすめです。

・終活ガイド(初級)
受講料:0円・終活ガイド(中級)
受講料:5000円(税込) ・終活カウンセラー(初級)
受講料:9970円(税込)・終活カウンセラー(上級)
受講料:4万5000円(税込)・終活士
受講料:3万7800円(税込)~

なかでも、もっとも安価なのが「終活ガイド(初級・中級)」です。終活ガイドならば、初級が0円、中級が5000円です。コストパフォーマンスを重視する方は、終活ガイドを取得しましょう。

 【問い合わせ】
一般社団法人終活協議会

 

2-3. 資格取得後も継続的に学び続けたい方

資格を取得したあとも、継続的に学んで「市場価値を高め続けたい」と考える方は「資格取得後の学習環境」に注目するとよいでしょう。

その点でおすすめできるのは、以下の2つです。

・終活ガイド(上級)
受講料:5万円(税込)・終活アドバイザー
受講料:3万5000円(税込)

「終活ガイド上級」の場合、以下の学習環境が整っています。

・セミナー動画が20種類、見放題
・テキスト30種類が用意されている

追加料金なしで、いつでも学習できるのは心強いポイントといえます。

継続的に知識レベルを維持・アップデートしていくことで、頼れる専門家になれることでしょう。


「終活アドバイザー」
の場合、以下の学習環境が整っています。

・会員限定のお役立ち情報の閲覧ができる
・セミナーを優待価格で受講できる

 自分にとって、より魅力的な条件の方を選んでみましょう。


【問い合わせ】

終活ガイド:一般社団法人終活協議会

終活アドバイザー:終活アドバイザー協会

 

2-4. 自分のペースでコツコツと学んでいきたい方

自分のペースでコツコツを学んでいきたい場合「自宅学習で進められる資格」に注目してみましょう。そのなかでも特におすすめできるのは以下の2つです。

・終活ライフケアプランナー
受講料:2万7000円(税抜)・終活アドバイザー
受講料:3万5000円(税込)

上記の2つはいずれもサポート体制が充実しています。

終活ライフケアプランナーは、メール・郵送・FAXのいずれかの手段で、専任講師に何度でも質問できます。

終活アドバイザーも、最長8ヵ月間、指導サポートが受けられます。疑問点があれば、メールか郵送で質問できます。

価格を重視するならば、終活ライフケアプランナーがベストな選択でしょう。


【問い合わせ】

終活ライフケアプランナー:キャリカレ

終活アドバイザー:終活アドバイザー協会

 

3.終活の資格を取得するメリット

終活の資格に興味がある場合「具体的にどのようなメリットがあるのか」気になるものですよね。

終活の資格を取得すると、3つのメリットが得られます。

・終活に関する仕事に従事できる
・現在の仕事のスキルアップや売上の向上につながる
・自分や家族の終活を滞りなく進められる

1つずつ、解説していきますね。

 

3-1.終活に関する仕事に従事できる

資格取得の最たるメリットが「終活を仕事にできる」という点です。

終活関連の資格を取れば必ず仕事がもらえるというわけではありませんが「仕事が得られるチャンス」は確実にUPします。

第1章で軽く触れましたが、終活関連の仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

・終活セミナーの認定講師 3万円
・終活相談 5000円~1万円
・葬儀やお墓関連の提携業者への顧客紹介 1件あたり1~2万円
・エンディングノートの販売 550円~


実績を積み上げていき、相談者からの問い合わせが増えれば、セミナー講師にチャレンジすることもできるでしょう。そうすれば、1回の講演で3万円以上の安定した収入が得られるようになります。

「終活を仕事にしたい」という熱い思いがある方は、終活関連の資格を取得しましょう。

 

3-2.現在の仕事のスキルアップや売上の向上につながる

終活関連の資格を取得すると、現在の仕事の「スキルアップ」につながります。

例えば、ケアマネージャーや介護福祉士など「福祉関連の仕事」をしている場合、普段から高齢者と接する機会が多いものです。そういった場合、自然と「終活」に関する話題があがる機会も多いはずです。

その際、終活に関する的確なアドバイスができれば、間違いなく感謝されます。高齢者の「QOL(生活の質)の向上」を担う仕事ですから、顧客満足度(CS)の向上につながりますし、スキルアップにもつながるでしょう。


「困っている人の役に立てる」という実感ややりがいも得られます。職場でほかの従業員から信頼されて、昇格につながることもあるかもしれません。

介護・福祉・関するニーズが多い職場で働いている場合、終活関連の資格取得はプラスに働く可能性が高いでしょう。

 

そのほか、「司法書士」も、終活の資格取得がプラスに働く職業の一つです。なぜならば、司法書士は業務の一つとして、相続・遺言関連の登記手続きがあるからです。

 相続・遺言手続きの際に、終活に関するアドバイスもできると、顧客から信頼されます。その結果、新たな相談や、紹介案件がまいこんでくるかもしれません。

 このような具合に、終活に関連した職業についていると、終活の資格を取得することで、メリットが享受できるのです。

 

3-3. 自分や家族の終活を滞りなく進められる

終活の資格は、終活に関する知識(相続・遺言・保険・介護・年金・葬儀・供養)を学びつつ、それらの知識の定着度合いを証明するものです。


そのため、たとえ検定に合格しなくても、終活を学ぶプロセスで、一般人よりも終活に詳しくなれます。その知識を生かせば、自分や家族の終活を滞りなく進められるようになります。


終活は、残された家族の負担を軽減するだけでなく「後悔のない最期を迎えるための準備」であり「よりよい人生を謳歌するための準備」でもあります。

「自分や家族の人生における満足度を高めたい」という場合には、終活の資格取得が大いに役立つでしょう。

 

4. 終活の資格を取得して報酬を得る方法は3つある!

「終活の資格をとって、プロとして活躍していきたい」という場合、報酬を得る手段を知っておきましょう。終活の資格で報酬を得る方法は、大きく分けて3つです。

・専門家や業者への橋渡しを行って「仲介料・紹介料」を得る
・講演やセミナーを開催して「講演料」を得る
・エンディングノートの作成アドバイスで「助言料」を得る

1つずつ解説します。

 

4-1. 専門家や業者への橋渡しを行って「仲介料・紹介料」を得る

もっともスタンダードなのが、専門家への橋渡しです。

先述の通り、終活関連の資格は国家資格ではないため、いくらご自身に知識があったとしても、相続手続きや不動産の売買などの専門的な仕事を請け負うことは禁止されています。

終活の資格を取得してできるようになることは、相談者の話を聞いて「この悩みはこの分野の専門家に相談するべき」という判断にとどまります。

とはいえ、その判断にもとづいて「税理士や行政書士などの専門家への橋渡し(=仲介)」が成立すれば、1件あたり1万円~2万円程度の報酬が得られます。チリも積もれば山となりますから、それなりの収入になりますよね。


仲介料・紹介料を得るためには「相談者の悩みをヒアリングする傾聴力」と「相談者のためになる有益なアドバイスができる能力」を身につけることが大切です。

そのためには、1にも2にも「数をこなすこと」が大切です。

上級資格を取得して、資格団体から紹介を受けるか、自分でホームページを作って集客するか。いずれかの方法で実績を増やしていきましょう。

 

たくさんの相談者の話を聞いて、カウンセラーとしての能力を高めていけば、安定した収入が得られるようになるはずです。

4-2.講演やセミナーを開催して「講演料」を得る

ハードルが高いですが、安定した収入が確保できるのが「セミナー講師になって講演料を得る」という方法です。終活関連のセミナー講師になった場合、1回のセミナーで3万円程度の報酬が得られます。


セミナー講師になるためには、終活関連の上級資格を取得するのが大切です。

例えば、終活ガイドの上級を取得すると、実績が認められればセミナー講師やエリアマネージャーとして活躍できるチャンスがあります。

終活のセミナー講師になる方法としては「ホームページの作成」も挙げられます。

自分のホームページを作っておけば、直接依頼が入ることもあるでしょう。ご自身の実績と評価が上がっていけば、メディア露出の機会も増えていくかもしれません。

 

「終活を生涯の仕事にしていきたい!」という情熱がある場合は、セミナー講師を目指しましょう。実績を積んでいけば、満足のいく報酬も得られるようになるでしょう。

 

4-3. エンディングノートの作成アドバイスで「助言料」を得る

もっともハードルが低いのが、エンディングノートの作成アドバイスによって報酬を得る方法です。

終活の資格は「エンディングノートのアドバイスができるようになる」ことを目指す資格も多いため、相談者さえ見つかれば、報酬が得られる可能性が高いのです。

 

集客方法は、ホームページを作成して問い合わせが来るのを待つか、上級資格を取得して資格の認定団体から相談者を紹介してもらうのがいいでしょう。

 

5. まとめ

いかがでしたか。
終活の資格に関することが、理解できたのではないでしょうか。

最後に本記事の内容をまとめます。

終活の民間資格は全部で5種類ある!

  受講料/受検料 合格率 取得の最短日数 仕事に活かせる度
 

 

終活ガイド

初級:0円
中級:5000円(税込)
上級:5万円(税込)
 

ほぼ100%

 

初級・中級:1日

上級:2週間

 

終活ライフケア

プランナー

受講料:2万7000円(税抜)
ネット申し込みの場合
受検料:5,600円(税込)
  ほぼ100%  

3ヵ月

 

終活カウンセラー 初級:9970円(税込)
上級:4万5000円(税込)+事前審査費3000円
上級インストラクター:25万円(税込)
初級は90%以上

その他は情報なし

 

初級:1日

上級:2日~

上級インストラクター:4日~

終活アドバイザー  

3万5000円(税込)

 

ほぼ100%  4ヵ月
終活士 受検する場合:3万7800円(税込)
Web講座を受講する場合:9万6400円(税込)
  

  ほぼ100%

3日~

終活に関する「国家資格」はない

 ニーズ別のおすすめの終活資格

・終活のプロとして稼いでいきたい人:「終活ガイド(上級)」

・自分や家族のために終活の知識を仕入れたい方:「終活ガイド(初級・中級)」

・資格取得後も継続的に学び続けたい方:「終活ガイド(上級)」「終活アドバイザー」

・自分のペースでコツコツと学んでいきたい方:「終活ライフケアプランナー」「終活アドバイザー」


終活の資格を取得するメリット

・終活に関する仕事に従事できる
・現在の仕事のスキルアップや売上の向上につながる
・自分や家族の終活を滞りなく進められる

終活の資格を取得して報酬を得る方法は3つ

・専門家や業者への橋渡しを行って「仲介料・紹介料」を得る
・講演やセミナーを開催して「講演料」を得る
・エンディングノートの作成アドバイスで「助言料」を得る

この記事が「終活の資格」について知りたい方の参考になりましたら幸いです。