年代別の終活年賀状の例文集! NG表現や注意点も解説【 40 代・ 50 代~ 80 代以上まで】

終活

「終活年賀状を出そうと思うので、いい例文が知りたい」

「どんな文面だと失礼にならないだろうか?」

 

終活中の方で、そんな希望や疑問を持っている人も多いでしょう。

 

終活年賀状は、「今年で年賀状は最後にします」と伝えるものです。

そのため言葉の選び方や書き方を間違えると、相手に「一方的に付き合いを断たれた」と捉えられ、寂しさや不快感を与えてしまう恐れがあります。

 

そうならないためには、守るべきポイントや注意点があるのです。

 

そこでこの記事ではまず、

◼️ 終活年賀状の基本的な構成

を知った上で、

◼️ 年代別・終活年賀状の例文

・40〜50代
・60〜70代
・80代以上

を提案します。

さらに、

◼️ 終活年賀状のNG表現

◼️ 終活年賀状 書き方の注意点

もおしらせします。

この記事を最後まで読めば、相手に失礼のない終活年賀状が書けるようになるはずです。

 

1. 終活年賀状の基本的な構成

 

終活年賀状は、基本的には「年賀状」ですから、通常の年賀状のマナーにしたがって書けばよいものです。

ただ、その中に終活年賀状ならではの要素として、

・年賀状じまいをすることのお知らせとその理由

などが加わります。

 

そこでまず、終活年賀状はどんな文章構成にすればいいのか、以下を見てください。

 

<終活年賀状の文章構成>

賀詞

挨拶やお礼

年賀状じまいをすることとその理由

お詫びや感謝

代わりの連絡手段

手書きメッセージ

 

では、順番にくわしく説明していきましょう。

 

1-1. 賀詞

 

冒頭は、「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」など、通常の年賀状と同じ祝いの言葉=賀詞から始めます。

終活年賀状だからといって、使ってはいけない賀詞などは特にありません。

 

1-2. 挨拶やお礼

 

次に、旧年中お世話になったお礼や、新年の挨拶などを簡潔に書きます。

ここまでは通常の年賀状とまったく同じです。

 

1-3. 年賀状じまいをすることとその理由

 

ここからが終活年賀状ならではの内容であり、文章全体の肝になる部分です。

挨拶やお礼に続いて、年賀状じまいをすることとその理由を述べます。

といっても、くどくど長く説明する必要はありません。

「◯◯のため、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を遠慮させていただきたく存じます」といった一文でも十分です。

 

終活年賀状の中には、特に理由は書かれずに「年賀状を送るのを終わりにする」旨だけが書かれているものもあります。

が、それでは受け取った側に、「突然理由もわからずに、一方的に付き合いを断たれた」という寂しさや理不尽さを抱かせてしまいかねません。

年賀状のやり取りをやめても人間関係が悪くならないためには、簡単でいいので理由をかならず書いてください。

 

ちなみに、理由がない場合とある場合とでは、相手に与える印象がどれほど変わるか、実際に比べてみましょう。

 

<理由を書かない例>

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりありがとうございました

さて、これまで毎年交わしておりました年賀状でのご挨拶ですが、
今年をもってご遠慮させていただきたく存じます

勝手ではありますが、ご容赦ください

<理由を書いてある例>

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりありがとうございました

さて、私も今年でちょうど還暦を迎え、終活を意識するようになりました。
つきましては、これまで毎年交わしておりました年賀状でのご挨拶を、
今年をもってご遠慮させていただきたく存じます

勝手ではありますが、ご容赦ください

 

理由以外の文章はほぼ同じですが、印象はまったく違いますよね。

ただ、どんな理由でも書けばいいというものではありません。

終活年賀状を書くときに気をつけなければいけないことは、

相手に失礼でないこと

相手を不快にさせないこと

です。

理由を書くときにも、この2点を心にとめておきましょう。

 

もし心の中では、

「年賀状を書くのが面倒なので」
「人間関係を整理したくて」

と思っているとしても、そのまま書いてしまっては身もふたもないですよね。

相手を不快にさせないためには、

◾️「時間が取れないので」など自分の都合を前面に押し出さない

◾️「病気をしたので」などあまりネガティブな表現は避ける

ようにしましょう。

 

具体的な例文は、2章であげますので、参考にしてください。

 

1-4. お詫びや感謝

 

次に、年賀状じまいをすることのお詫びや、これまでのお付き合いに対する感謝を付け加えます。

単に「◯◯のため年賀状じまいさせていただきます」と述べるだけでは、あまりにそっけない印象を与えてしまいますので、「勝手ではございますが、ご容赦ください」、「これまで心のこもった年賀状をいただき、ありがとうございました」などのひと言を添えましょう。

 

1-5. 代わりの連絡手段

 

そして可能であれば、年賀状に変わる連絡手段を書き添えましょう。

ここまでで終わってしまうと、「もう連絡をしてほしくないのか」「付き合いを断ちたいのだろう」と受け取られてしまう恐れがあります。

そうではなく、お互いの関係性をこわすつもりはないことを伝えたいですよね。

 

そのために、年賀状にかわる連絡手段を残すのです。

「来年からは、メールにて新年のご挨拶をさせていただきたく存じます」

「今後はこちらのSNSで皆さまと交流を深めたいと思います。(SNSアカウント)」

などと書けば、「もう二度と連絡を取りたくないわけではなく、年賀状をやめたいだけなんだな」

と理解してもらえるでしょう。

 

1-6. 手書きメッセージ

 

ここまでで終活年賀状の形式は完成しています。

が、より誠意を伝えるためには、手書きメッセージをひと言書き添えてほしいところです。

特に目上の人に送る場合は、手書きの一文は必須です。

昨年中の思い出や、今後のお付き合いのしかたなど、相手と自分との関係性ならではの具体的な内容をシンプルな言葉で書きましょう。

これにより、「ちゃんと自分との関係性を大切に思ってくれているんだな」と感じてもらえるでしょう。

 

2. 【年代別】終活年賀状の例文

 

終活年賀状の文章構成がわかったところで、いよいよどんな文章を書くべきか、例文を紹介していきましょう。

1章でも説明しましたが、終活年賀状で大切なのは、

1)年賀状じまいをする理由

2)かわりの連絡手段を残す

の2点です。

これについては、送る側の年齢層によって適切な文面が変わってきます。

高齢の人であれば年齢や体力などを理由にできますが、若い人の場合はそれでは無理がありますよね。何か別の理由が必要になってきます。

 

そこでこの章では年代別に、

・その年代の代表的な例文(終活年賀状全体)

・理由の例文

・今後の対応や連絡方法を示す例文

を提案しました。

自分の年代の代表的な例文に、適切な理由と連絡方法の例文を当てはめれば、文面全体が完成するというしくみです。

では、以下からあなたにあった例文を組み合わせて使ってください。

 

2-1. 40〜50代の例文

 

40〜50代で終活年賀状を出すのは早いのでは、と懸念する人もいるでしょうが、そんなことはありません。

実はこの年代でも終活年賀状を送る人が増えているようです。

ただ、この年代では終活といってもまだ社会的にも現役なので、

 

「年賀状はやめるけれど、今後もお付き合いはよろしくお願いします」

「年賀状ではなく、メールやSNSでの連絡にシフトしましょう」

というスタンスで書くのがいいでしょう。

 

2-1-1. 40〜50代の代表的な例文

 

まだ働き盛り、友人知人も多い年代の終活年賀状の一例として、以下のような文面が考えられます。

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりありがとうございましたさて、本年で私もちょうど50歳を迎え、人生の折り返し地点に差し掛かりました
つきましてはこれを機に、皆さまと取りかわして参りました年賀状を、
本年をもってご遠慮させていただきたく存じます
勝手ながらご容赦ください来年からは、メールにて新年のご挨拶を申し上げますので、
今後ともかわらずお付き合いくださいますようお願いいたします(メールアドレス)

 

これをベースに文面を作成できるよう、

・理由

・今後の対応や連絡方法

の例文を以下にいくつかずつあげておきます。

 

2-1-2. 理由の例文

 

40〜50代が年賀状じまいをする際に、不自然ではなく相手に受け入れてもらえる理由の例文としては、以下のようなものが考えられます。

<時代の移り変わりを理由にする>

さて、SNS全盛の昨今、私も今まで皆さまと交わして参りました年賀状を来年からはご遠慮させていただきたくお願いいたします

※今後はメールやSNSでの連絡に切り替える場合の理由として使えます。

<家族を理由にする>

おかげさまで今年は末の娘も就職し、親の手から巣立つこととなりました
私ども夫婦もこれを機に終活を始めることとなり、その一環として年賀状でのご挨拶は今年をもって失礼させていただきたく存じます

<年齢を理由にする>

私も本年で不惑を迎え、心機一転新しいチャレンジをしていきたいと思っております

毎年皆さまからいただいております年賀状も、来年からはメールでのご挨拶に代えさせていただく所存ですので、悪しからずご了承ください

 

この他にも、多忙を理由にしたいと考える方もいるかと思いますが、それはお勧めできません。

「そちら(差出人)の都合でこちらへの礼儀を怠るのか」「私に年賀状の一枚も出せないほど忙しいのか」とネガティブに受け取られる恐れがあるからです。

 

2-1-3. 今後の対応・連絡方法の例文

 

40〜50代はまだまだ社会とのつながらも濃密です。

それがいきなり「年賀状は出しません、さようなら」では、相手も不自然に感じるでしょう。

そこで、「今後の年始の挨拶や交流は、SNSやメールにします」と、連絡手段の変更という形をとるのが無難です。

例文は以下を参照してください。

 

来年からは、メールにて新年のご挨拶を申し上げますので、ご容赦ください
今後はSNSにて皆さまと交流できれば幸いです
近況のご報告などは、LINEにてさせていただきますので以下のアカウントをご登録ください

 

2-2. 60〜70代の例文

 

60〜70代は「終活適齢期」と言えます。

会社勤めの人は定年を迎えて第二の人生に踏み出し、孫が生まれて家族の中心が世代交代したりする時期でもあります。終活年賀状に書く理由には困りません。

ただ、現代の60〜70代はまだまだ元気で、人によっては年齢や体調を理由にしたくないと感じるでしょう。自分の現状や今後の生き方に沿った文面を選んでください。

 

2-2-1. 60〜70代の代表的な例文

 

60〜70代の終活年賀状は、

・リタイアしてのんびり暮らすか

・第二の人生を活発に楽しむか

によって方向性が変わりますので、適切な理由を選びましょう。

 

まずは代表的な例文を見てください。

謹んで新年のお慶びを申し上げます
皆さまにはお健やかにお過ごしのことと存じますさて、私も昨年ついに定年を迎え、隠居の身となりました
つきましては、皆さまへの新年のご挨拶も本状をもって締めくくりとさせていただきたいと存じます
悪しからずご了承ください今後は折々にお手紙やメールにてご連絡をいただければ幸いです
皆さまのご健勝をお祈り申し上げます

 

では、

・理由

・今後の対応や連絡方法

の例文に移りましょう。

 

2-2-2. 理由の例文

 

60〜70代が終活年賀状を送る理由は、

・キリのいい年齢(還暦、古希、喜寿など)

・体力

・定年などの節目

・環境の変化(田舎に戻る、老人ホームに入る、子世帯を同居するなど)

・子や孫の節目(結婚、同居、孫の誕生など)

などたくさん想定できます。

 

これらをもとに例文にしたのが以下です。

<キリのいい年齢を理由にする>

私もついに還暦(古希、喜寿)を迎え、終活を意識するようになりました
ついては皆さまへお送りしてきました年賀状も、来年からは控えさせていただきたい所存です

<体力を理由にする>

最近では、私も寄る年波に抗えず、体力の衰えを感じるようになりました
恐縮ですが、年賀状は本年をもって遠慮させていただきます

<定年などの節目を理由にする>

おかげさまで昨年定年を迎え、これからは夫婦ふたりで余生を穏やかに過ごす所存です

そこで、年賀状は本年までとさせていただき、来年からはメールにて新年のご挨拶をさせていただきたくお願いいたします

<環境の変化を理由にする>

実は私ども夫婦は、今年4月に現在の家を引き払い、夫の故郷である◯◯に転居する予定です

つきましては皆さまとの年賀状のやり取りを、来年以降は遠慮させていただければ幸いです

<子や孫の節目を理由にする>

昨年は初めての孫が生まれ、私どももついにおじいちゃんおばあちゃんとなりました

これを節目に終活を始めることといたしましたので、恐れ入りますが年賀状も来年からは失礼させてくださいませ

いずれにしろポイントは、ネガティブな印象を抱かせないことです。

「老人ホームに入るのでもう連絡が取りづらくなる」「定年したのでお付き合いも最小限にしたい」というような、自分も相手も寂しくなる書き方は避けましょう。

 

2-2-3. 今後の対応・連絡方法の例文

 

40〜50代の場合は今後の連絡方法を記載することが必須ですが、60〜70代は記載しないという選択肢もあります。

特に、仕事上のみの付き合いだった相手などは、定年やリタイアを機に思い切って連絡を終わらせてもいいのではないでしょうか。

「今後はもうお付き合いしないだろう」という知人には、ていねいなお礼のみで今後については触れず、「これからも関係性は大切にしたい」という相手にだけ以下の一文を付け加えるという方法もひとつのてです。

 

これからはお電話かメールにて近況をお知らせいただければ幸いです
お恥ずかしながらメールやSNSは不調法ですので、来年からは日頃のご連絡の中で季節のご挨拶をさせていただきます
最近では孫に教わりながらLINEを始めましたので、今後のご連絡用にこちらのアカウントをご登録いただきますようお願いいたします

 

連絡手段を残す場合は、メールアドレスやSNSアカウントを忘れずに記載しましょう。

 

2-3. 80代〜の例文

 

80代以降の終活年賀状は、年齢や体力を理由にすればほとんどの相手は納得してくれるでしょう。

特に年齢は節目にしやすく、

・80歳(傘寿)

・88歳(米寿)

・90歳(卒寿)

・99歳(白寿)

・100歳

などいずれも年賀状じまいの理由にできます。

ただ、体力を理由にする場合は、あまり相手を心配させないよう、書き方には気をつけましょう。

 

2-3-1. 80代〜の代表的な例文

 

80代以降の文面は、あまり難しく考えずにシンプルでよいでしょう。

病気や体の衰えを強調しすぎないことにだけ注意してください。

謹賀新年
皆さまにはよき新年を迎えられたことととお慶び申し上げますさて、私ごとで恐れ入りますが、昨年末についに傘寿を迎えましたつきましては、先人に倣って私も終活を始めたく、皆さまとの年賀状のやり取りは本年までで失礼させていただきたく存じます
勝手ながらご容赦くださいといっても至って健康に過ごしておりますので、

何かの折にはご連絡、お立ち寄りいただければ幸いです
今後も変わらずお付き合いのほどをお願いいたします

皆さまのご健勝をお祈り申し上げます

 

2-3-2. 理由の例文

 

前述したように、80代以降の年賀状じまいでは、年齢や体力を理由にするのが理解を得られやすいものです。

以下の文面を参考にしてください。

<年齢を理由にする>

おかげさまで本年は90歳の節目を迎えます

皆さまに感謝をお伝えするとともに、毎年お送りしておりました年賀状は、
本年をもって遠慮させていただきたく存じます

<体力を理由にする>

私も寄る年波を感じるに至り、皆さまへの年賀のご挨拶はこれにて仕舞いとさせていただきたくお願いいたします

といっても、日頃は至って健康に過ごしておりますので、今後も変わらぬお付き合いをいただければ幸いです

 

体力を理由にする場合、

「視力が衰え」

「ペンを取るのもなかなか難しく」

など、あまり具体的に不調を訴えると、先方にいらぬ心配をさせてしまうので避けましょう。

 

「寄る年波を感じ」

「年齢による衰えのため」

といったありきたりな表現でも意図は十分に伝わります。

 

2-3-3. 今後の対応・連絡方法の例文

 

80代以上であれば、60〜70代と同様に今後の連絡含めてすべて辞退するという手もあります。

その場合は、今後の連絡手段などは提案せず、ていねいなお礼の言葉で締めくくりましょう。
もし今後も連絡を断ちたくないのであれば、以下のような一文を付け加えてください。

 

今後はお電話やお手紙にて、近況などお知らせいただければ幸いです
これからも変わらずに、今まで通りのお付き合いをいただけますようお願いいたします
最近はLINEの使い方を覚えましたので、今後のご連絡は以下のアカウントにお願いいたします

(SNSアカウント)

 

もし終活年賀状についてわからないこと、迷うことがあったら、

「終活の相談窓口」にお問い合わせください!

終活についてのあらゆるご相談に、就活の専門家がお答えします。

ご相談は無料です。

 

 

3. 終活年賀状のNG表現

 

ここまで例文を紹介しましたが、もちろんこれをそのまま使わずアレンジする人も多いでしょう。

その場合、気をつけてほしいのがNG表現を避けることです。

年賀状としてのマナーを守ることはもちろんですが、特に終活年賀状に限っては以下の表現・言葉も使わないようにしてください。

 

3-1. ネガティブな表現

 

特に年齢や体力を年賀状じまいの理由にする場合は、ネガティブな表現に気をつけましょう。

 

「◯◯するのがつらくなったため」

「体調が優れないことが増え」

「両親の介護に時間を取られて余裕がなく」

 

といった表現は、受け取った側が「そんなにひどい状態なのか⁉︎」と心配や不安を抱いてしまうので、年賀状にはふさわしくありません。もし事実であっても、もっとマイルドな表現にしたり、「いたって健康です」「みんな変わらず元気に過ごしております」など、安心させるひと言を付け加えたりするといいでしょう。

 

3-2. 直接的に「最後」を意味する表現

 

終活年賀状は「これで最後」ということを伝える必要がありますが、あまりに直接的な表現はよろしくありません。

「これで最後」

「やめさせていただきます」

「終わりにさせてください」

などと書くと、受け取った相手に「付き合いを一方的に断ち切られた」という印象を残してしまいます。

 

それよりも、

「ご遠慮します」

「控えさせていただきます」

「失礼いたします」

「書き納めとさせていただきます」

といった表現を選んでください。

以上2点と、通常の年賀状マナーを守れば大丈夫です。

 

4. 終活年賀状 書き方の注意点

 

NGワード以外にも、気をつけたいポイントがいくつかありますので、以下にあげておきます。

主に

・相手に失礼にならないこと

・相手を不快にさせないこと

を意識した注意点ですので、かならず守ってください。

 

4-1. みんなに出していることがわかる表現を使う

 

終活年賀状を受け取ったとき、「『私と』付き合いをやめたいんだ」と誤解する人もいるでしょう。

そうなると、せっかくこれまで大切にしてきた人間関係にヒビが入ってしまいます。

それを避けるためには、「あなただけではなく、みんなに出しているんですよ」ということが伝わる表現を選ぶ必要があります。

 

例えば、

「これまで皆さまと交わして参りました年賀状ですが、今後は〜」

どなたさまもご理解いただければ幸いです」

といった表現があると、「あ、みんなに出しているんだな」とわかってもらえるでしょう。

 

4-2. 長く書きすぎない

 

前述した文章構成に沿って書いていると、ついつい文章が長くなってしまうかもしれません。

特に、年賀状じまいをする理由や自分の思いなどをきちんと伝えたいと考える人もいるかと思いますが、それは別の機会に譲りましょう。

年賀状は新年のお祝いとご挨拶を伝えるものであって、あまり長く自分のことを書くものではありません。

 

とはいえ、あまりに短いのも失礼な印象を与えてしまいます。

目安としては、通常の年賀状に数行付け加える程度におさめてください。

 

4-3. 相手が喪中の場合は控える

 

もし相手が喪中の場合は、送るのは控えましょう。終活年賀状はあくまで「年賀状」ですので、そこは通常のマナーと同様です。

かわりに寒中見舞いを送り、その人への終活年賀状は翌年にあらためて送るといいでしょう。

 

5. まとめ

いかがでしょうか?

あなたが出したい終活年賀状にぴったりの例文か見つかったかと思います。

 

では最後にこの記事の要点をまとめましょう。

終活年賀状の基本的な構成は、

1)賀詞

2)挨拶やお礼

3)年賀状じまいをすることとその理由

4)お詫びや感謝

5)代わりの連絡手段

6)手書きメッセージ

 

終活年賀状 書き方の注意点は、

・みんなに出していることがわかる表現を使う

・長く書きすぎない

・相手が喪中の場合は控える

 

これらを守って、あなたがいい終活年賀状を出せるよう願っています。