「50代の終活で断捨離はするべき?」
「若いし、50代の終活で断捨離するのはまだ早いんじゃないの?」
「50代の終活として断捨離をするポイントはあるの?」
など、あなたは今、50代の終活として断捨離に興味を持っていませんか?
最近、物を大量に残したまま亡くなって家族を困らせないために、終活として断捨離を行うことが注目されています。
50代はまだまだ若い年代で、断捨離に着手するのは早いと考える人も多いかもしれませんが、50代の終活として断捨離は行うべきです。なぜなら、60代70代と比べて体力や気力が豊富で、さらに、何かと節目になる年代で断捨離がしやすいからです。
実際に、アンケートでも、「終活において具体的にしておきたいこと」として、50代の66.7%の人が「家の中の荷物整理」すなわち「断捨離」と答えています。
そのため、同じ50代の人たちから乗り遅れないためにも、先延ばしをせずに、終活としての断捨離を今すぐにでも始めることをおすすめします。
とはいえ、「60代70代で断捨離をしてもいいのでは?なぜ50代ですべきなの?」という疑問がまだ払拭されないという人や「断捨離と言ってもどこから手をつけていいのか全く分からない」といった不安を持つ人もいるでしょう。
そこで、本記事では、
・50代の終活で断捨離をするべき理由
・50代の終活における断捨離の方法
・50代の終活としての断捨離のコツ
・50代の終活としての断捨離の注意点
について詳しく解説します。
50代の終活として断捨離をするべき理由を明らかにし、断捨離の手順やコツ、注意点まで丁寧に説明していきます。
本記事を読むことで、50代の終活で断捨離をすべき理由と断捨離の方法を完璧に理解でき、断捨離を始めるかどうかの判断をすることができるでしょう。
1.50代の終活で断捨離はするべきか?実際のデータを紹介
50代の終活で断捨離をすべきかどうか判断するために知っておくべき基礎知識、50代の終活に関するアンケートデータを紹介していきます。
これを読めば、50代の終活として断捨離を始めることは「早すぎることではない」と分かるでしょう。
1-1.終活としての断捨離は「万が一に備えて身の回りの物を整理する」こと
終活としての断捨離とは、万が一に備えて身の回りの物を整理することを意味しています。
物を大量に残したまま万が一のことがあった場合、家族が物の処分や整理に非常に苦労するため、あらかじめ自分で不要なものを整理しておくのです。
終活には財産管理やエンディングノートなどの色々な活動がありますが、比較的取り掛かりやすく成果が目に見えて分かる断捨離からスタートするのは、賢明な判断と言えるでしょう。
ただ、50代はまだまだ若い年齢であるため、「50代の終活として断捨離を始めるのはまだ早いんじゃないの?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、50代と言えど突然死などのリスクが増えることや、60代以降の人生をコンパクトに過ごしやすくすることにもつながることから、実は、50代の終活として断捨離を始める人が増えているのです。
1-2.50代からの終活で始めておきたいこと1位は断捨離!
【50代が終活においてしておきたいこと(複数回答可)】
1位 | 家の中の荷物整理(66.7%) |
2位 | 財産整理(54.2%) |
3位 | エンディングノート(39.6%) |
3位 | PCなどのデータ整理(39.6%) |
5位 | 加入保険の整理・見直し(35.4%) |
上記、20代から60代の男女へのアンケートによると、「終活において具体的にしておきたいこと」として、50代の66.7%の人が「家の中の荷物整理」すなわち「断捨離」と答えています。
「50代は終活を始めるのは早いのでは?」と考えている人もいるかもしれませんが、実際には半数以上の人が50代になると終活としての断捨離を意識していることが分かります。
2.50代の終活として断捨離をすべき3つの理由
多くの人が50代の終活として断捨離に注目していることをデータで確認してもらいましたが、ここからは、50代の終活として断捨離をするべき理由について解説します。
理由は、下記の3つが挙げられます。
・体力と気力があるので断捨離がスムーズに進むから
・何かと節目になる年代で断捨離がしやすくなるから
・定年退職後のセカンドライフを快適なものにできるから
ひとつひとつ詳しく解説していきます。
2-1.体力と気力があるので断捨離がスムーズに進むから
断捨離には体力と気力が必要であるため、若い50代から始めるべきです。
物の要不要を見極めることは気力が必要になり、また、大量のゴミを処分するのには体力も必要になります。
60代70代も確かにまだ若いですが、50代と比べると体力や気力は落ちている可能性が高いです。そのため、断捨離がスムーズに進まず、何ヶ月もかかってしまったり、やること自体が億劫になったりしてしまうことも考えられます。
また、縁起でもないですが、認知症などの症状が出てきてしまうと、片付けの段取りが思い出せなくなってしまうと言われています。
そのため、「思い立ったが吉日」で、自分のこれからの人生の中で1番若い50代の今から断捨離を始めるべきなのです。
2-2.何かと節目になる年代で断捨離がしやすくなるから
50代は、子供が独立したり、定年退職の準備が始まったりなど、何かと節目になる年代で断捨離がしやすくなります。
30代40代では、子供の物が家中にあって断捨離をなかなか進められないことも多いでしょう。
一方で、子供が独立した後の50代には、子供が管理する荷物が家からなくなっていて自分やパートナーの物のみに集中できるため、断捨離がスムーズに進みやすいです。
また、自分やパートナーの定年退職の準備が始まり、仕事に必要な物が少しずつ処分し始められる年代でもあります。
このように、50代は物の量が減ったり捨てる判断がしやすくなったりなど、断捨離が楽になる年代と言えるのです。
2-3.定年退職後のセカンドライフを快適なものにできる
50代の終活として断捨離を済ませておくことで、定年退職後のセカンドライフを快適なものにできます。
不必要な物を処分することは、部屋が綺麗になり余計なストレスが減るだけでなく、探し物がすぐ見つかったり日々の片付けが楽になったりなど時間の節約にもつながります。
そのため、断捨離によって、ストレスの少ない快適な生活が手に入るのです。
60代70代まで物が溢れた空間で暮らしていると、物につまずいて大きな怪我につながるといったことも起こり得ます。
また、せっかく会社を退職して自由に楽しめる60代70代の大切な時間を断捨離に費やすのも、賢明とは言えないでしょう。
これらのことから、定年退職後のセカンドライフを快適に過ごすために、50代の終活として断捨離を行うべきなのです。
3.50代の終活における断捨離の方法
50代の終活としての断捨離の具体的なやり方について、下記2つの視点から詳しく解説していきます。
・断捨離の4ステップ
・家族に大切な物や譲りたい物を伝えておく
3-1.断捨離の4ステップ
「断捨離ってどんな手順で進めていけばいいの?」と悩む人に向けて、断捨離の4つのステップについて具体的に紹介していきます。
ステップ1:断捨離をするジャンルや場所を決める
まずは、断捨離を行うジャンルや場所を決めましょう。
断捨離は服や食器、書類といったジャンルごとに行う方法と、キッチンや倉庫といった場所ごとに行う方法の2通りがあります。
どちらでも自分がやりやすい方法を選ぶのが1番ですが、物の多い家はジャンルごとに行う方がスムーズに進むと言われています。
ただし、ジャンルごとに行うのは体力や時間が必要であるため、難しいと感じる人は場所ごと、特に物が少ない風呂場などから始めると良いでしょう。
【断捨離の2つの方法】
ジャンルごと | 場所ごと |
服、食器、書籍、小物、思い出の品など、家中から同じジャンルの物を全て集めて断捨離を行う | キッチン、リビング、倉庫、風呂場、和室など、場所ごとに断捨離を行う |
ステップ2:必要な物と不要な物、保留するものに分ける
断捨離をするジャンルや場所が決まったら、実際に断捨離を進めていきましょう。
具体的には、物を「必要な物」「不要な物」「保留する物」の3種類に分けます。ダンボールやカゴを3つ用意してどんどん仕分けしていくとスムーズに進められるでしょう。
慣れるまでは仕分けをするのに時間がかかるかもしれません。
どうしても捨てるものを判断できない場合には、「1年以上使っていないものは捨てる」のような捨てるためのルールを決めることをおすすめします。
また、1ヶ月後に再び判断するとして、とりあえず「保留する物」としてキープしておくのもOKです。とにかく止まらず断捨離を進めていくことが大切です。
ステップ3:残すものの量や数を決める
断捨離の作業が終わったら、ここで、残すものの量や数を確認しておきましょう。
なぜなら断捨離をして後悔したこととして、「必要以上に捨ててしまった」という声があるからです。終活としての断捨離と言えど、60代70代と今後も生活は続いていくので、捨てすぎには注意です。
衣服は最低何着あれば仕事にも対応できるのか、お皿はお客さんが来ることを考えてどれくらい用意しておくべきかなど、自分のライフスタイルを考慮して残す量や数を決めるようにしてくださいね。
ステップ4:不要な物を処分する方法を決める
最後に、「不要な物」に分類したものを処分していきましょう。処分方法は下記の5つの方法があります。
ゴミに出す | 自治体のルールに従って捨てる方法。粗大ゴミは有料で決まった手続きがあるので手間がかかる。 |
家族や友人に譲る | 古い物や汚い物を譲るのはご法度だが、人が喜びそうな物があれば家族や友人に譲るのもひとつの方法。 |
寄付する | 洋服や文房具など、寄附として物を受け付けている団体に送る方法。 |
リサイクルショップに売る・オークションサイトに出品する | 大量の服やバッグ、電化製品などを一度にリサイクルショップに売ればある程度のお金になる可能性も。価値の高いものがあれば、メルカリやオークションサイトで個別に売買する方法もおすすめ。 |
不用品回収業者にお願いする | 自分で処分するのが難しい場合に、不用品の回収を請け負ってくれる。コストがかかることと、悪徳業者が存在することがデメリット |
それぞれのメリット・デメリットを考えながら、自分に合った方法でサクサクと不用な物を処分していきましょう。
3-2.家族に大切な物や譲りたい物を伝えておく
前項のステップは通常の断捨離と同様ですが、50代の終活における断捨離としては、家族に自分の所有物に関する意思を伝えておくことが大切になります。
残された家族が遺品を片付ける際に、「捨てていいのか?」「価値のあるものなのか?」を判断できずに困るということが多々おきているからです。
例えば、価値のあるものとして家族に残しておいたつもりの物も、家族がその価値に気がつかず、捨てられてしまうということがあります。
そのため、価値のある物や残しておいて欲しい物、譲りたい物はエンディングノートに書いておくか、家族に直接相談しておくようにしましょう。
4.50代の終活としての断捨離を成功させる5つのコツ
50代の終活としての断捨離を成功させる5つのコツについて解説していきます。
断捨離は手間も時間もかかり難しいと感じる人も多いため、途中で挫折しないようにするためにも、下記ポイントをしっかりと押さえておきましょう。
・一度に片付けをしようとしない
・セカンドライフ後の生活を思い描きながら行う
・全く使っていない物や普段使っていない場所から断捨離を行う
・処分に迷ったら「保留」でOK
・自分でやるのが難しければプロの業者にお願いする
4-1.一度に片付けようとしない
片付けが得意でない人などは、「早く終わらせたい」と考えるかもしれませんが、一度に断捨離をしようとしないよう注意しましょう。
断捨離は思っている以上に精神的にも肉体的にも大変な作業です。
そのため、「あれもこれもやろう」と一度に完璧にやろうとすると途中で嫌になり、挫折してしまう可能性が高くなります。順序よくひとつひとつ進めていくようにしてくださいね。
また、特に断捨離に慣れるまでは、「今日は引き出し1つだけ」「漫画本だけ」のように小さく始めると断捨離への抵抗が少なくなるのでおすすめです。
余裕のあるスケジュールを立てながら、自分を追い込まずに断捨離を進めてみましょう。
4-2.セカンドライフ後の生活を思い描きながら行う
50代の終活としての断捨離は、残された家族が物の処分に困らないためだけにするのではなく、今後の生活を快適にすることが目的でもあります。
そこで、1度、セカンドライフ後の理想の生活を思い描いてみてください。
理想の部屋の写真や映像を見てイメージを膨らませると、「どれだけ捨てるべき」か「どう片付けるべきか」が見えてきて、断捨離がスムーズに進むでしょう。
4-3.全く使っていない物や普段使っていない場所から断捨離を行う
断捨離を成功させるポイントのひとつとして、全く使っていない物や普段使っていない場所から断捨離を行うことが挙げられます。
なぜなら、普段使っている物や場所は、今の生活に必要な物や場所であるため、断捨離の判断が難しいからです。
実は、断捨離スタート時にサクサク作業が進まなければ、挫折してしまう可能性が高くなると言われています。
そのため、「10年以上使っていない引き出物」「普段使わない倉庫」のように、断捨離の判断がしやすい物や場所から始めるようにしましょう。
4-4.処分に迷ったら「保留」でOK
断捨離を進めていく中で、残すべきか捨てるべきかと悩んだら一旦保留にしておきましょう。
断捨離に慣れていないと、ひとつひとつの物に対して捨てるべきか悩み過ぎてしまい「何時間も経っているのに全然進んでいない」ということになりかねません。
そのため、処分に迷ったら保留でもOKとして、止まらずに断捨離を進めていくことが大切です。
4-5.自分でやるのが難しければプロの業者にお願いする
自分で断捨離をやるのがどうしても難しいという人は、1人でどうにかしようと苦しむ前に、プロの手を借りることをおすすめします。
片付け専門業者を頼るのもいいですが、終活として断捨離を行うので、終活のプロに相談するとより深い知見がもらえるでしょう。
弊社でも無料相談を承っていますので、1人で悩んでしまった時には、お気軽にご相談くださいね。
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5.50代の終活として断捨離をする際の注意点
50代の終活として断捨離をする際の下記3つの注意点について解説します。
・トラブルの元!家族の物を勝手に捨てない
・子供や孫に物を無理やり譲らない
・今後の経済状況も考慮して賢明な判断をする
5-1.トラブルの元!家族の物を勝手に捨てない
良かれと思ってやっていたとしても、家族の物を勝手に捨てるとトラブルの元になるので注意しましょう。
「残された家族が困らないように」と断捨離は家族のためでもあるのに、家族とトラブルになっては本末転倒です。
パートナーや子供の物を処分する時には、必ず持ち主に相談するようにしてくださいね。また、家族に断捨離を強要するのもトラブルの元になるので避けましょう。
5-2.子供や孫に物を無理やり譲るのはNG
50代の終活として断捨離を行っていると、次世代に残したい物も出てくることでしょう。ただ、子供や孫の意思を確認せずに、自分勝手に物を譲るのは辞めましょう。
自分にとっては価値のある物でも、残念ながら子供や孫にとっては単なる負担であることもあります。
そのため、物の価値をしっかりと説明し、相手が欲しいと言った場合のみ譲るようにしましょう。
5-3.今後の経済状況も考慮して賢明な判断を
まだ若い50代の終活として断捨離なので、60代70代の生活のことも念頭に置いて断捨離を進めていきましょう。
断捨離が進んでいくと楽しくなって、何でもかんでも捨ててしまいたくなるかもしれません。
しかし、やりすぎると60代70代になって「あれ必要だったのに捨てちゃった」と、後悔することがあります。
定年退職後は大きな出費も控えたいところだと思うので、今後のことを考えて賢明な判断をするようにしましょう。
6.まとめ
本記事では、
・50代の終活で断捨離をするべき理由
・50代の終活における断捨離の方法
・50代の終活としての断捨離のコツ
・50代の終活としての断捨離の注意点
について詳しく解説しました。
「50代は若いし、早いのではないか?」と考える人もいるかもしれませんが、下記のような理由によって、50代の終活として断捨離を始めるべきと言えます。
・体力と気力があるので断捨離がスムーズに進む
・何かと節目になる年代で断捨離がしやすくなる
・定年退職後のセカンドライフを快適なものにできる
また、断捨離の方法については下記の4ステップを踏んだ上で、家族に譲りたい物などがあればあらかじめ伝えておくようにしましょう。エンディングノートに書いておくのもおすすめです。
ステップ1:断捨離をするジャンルや場所を決める
ステップ2:必要な物と不要な物、保留するものに分ける
ステップ3:残すものの量や数を決める
ステップ4:不要な物を処分する方法を決める
本記事を読むことで、50代の終活で断捨離をすべき理由と断捨離の方法を完璧に理解し、断捨離を始めるかどうかの判断をしてもらえれば幸いです。