終活を知るにはイベント参加が最適!種類や特徴・内容、探し方を紹介

終活

「終活を始めてから、イベントが開催されていることを知ったけれど、どんなイベントがあるの?」

「終活イベントって参加するとなにかいいことがあるの?注意することはないの?」

終活が一般的に広く知られるようになったこともあり、全国各地で「終活イベント」が盛んに行われるようになりました。

しかし、告知のチラシなどを見ても、終活イベントでなにが行われるのか、内容がよくわからなくて不安という方も多いはずです。

そこで、

  1. 終活イベントとは? メリット・デメリット、種類や内容・特徴を紹介
  2. 終活イベントに参加するべき3つの理由
  3. 終活イベント参加時の3つの注意点
  4. 終活イベントの3つの探し方
  5. 終活イベントに参加する際の3つの心構え
  6. 終活イベントに参加した後にすること

をご紹介します。

これを読めば、終活イベントの種類や特徴、終活イベントの探し方から参加後にすることまで、トータルで理解することができ、安心して参加することができます。

ぜひ、この記事を読み終わったら、近くで行われている終活イベントに実際に参加してみましょう。たくさんの気づきが得られるはずです。

1. 終活イベントとは? メリット・デメリット、種類や内容・特徴を紹介

終活イベントとは、終活を推進する団体等が主催して開催している終活に関するイベントです。葬儀会社や暮石会社、弁護士会などが主催で行うこともあります。

広いイベント会場で行われるような大規模イベントから、5人〜10人程度の定員で行う小規模の終活セミナーや体験会もあります。

大型のイベントの場合、参加者は終活に関することをブースなどを回って学んでいくことができます。小規模の場合は、テーマが細かく決まっていて、テーマに沿った内容を学んだり見学や体験をします。

 

最初に、終活イベントに参加するとどんなことが学べるのか、終活イベントの種類やそれぞれの特徴などを紹介します。

イベント参加費用の相場や所要時間、おすすめの人なども合わせて紹介しますので、ぜひ参加を検討する際にご利用ください。

 

1-1. 終活イベントで学べる内容

終活イベントにはさまざまな種類がありますが、学べる内容は、おおまかに4つのカテゴリーに分けられます。

・エンディングノートの作成方法について
・お金に関すること
・葬儀に関すること
・お墓に関すること 

終活イベントで学べる内容とオススメの人をまとめました。

  内容 オススメの人
エンディングノートの作成方法について ・エンディングノートはなぜ作成したほうがいいのか
・エンディングノートと遺言書のちがいについて
・どうやってスタートさせればいいのか
・書きにくい項目はどうしたらいいのか
・保存方法は? 家族にいつ渡す?
・終活ビギナー
・エンディングノートの作成方法を知りたい人
・エンディングノート作成がうまく進んでいない人
お金に関すること ・保険について(医療保険、ガン保険、生命保険、介護保険など)
・家族信託について
・遺産相続について(遺言書、相続税について等)
・不動産について(名義変更について等)
・老後の財産管理について
・老後のお金の運用方法に自信がない人

・老後の保険をどうしていいかわからない人

・不動産問題、相続問題に悩んでいる人

葬儀に関すること ・一般葬や家族葬などの葬儀の種類やその内容
・葬儀にかかる全体的な費用
・葬儀社の選び方
・自分らしい葬儀を行いたい人
・自分のお葬式についてくわしく知りたい人
お墓に関すること ・どこにお墓を建てればいいか
・お墓を建てるための費用/永代使用料・墓石代・工事費用・管理費用など
・「お墓」以外の供養の方法/納骨堂や、永代供養墓、樹木葬
海洋散骨など
・自分が入るお墓がない人
・お墓以外の供養をして欲しい人
・身寄りのない人

それぞれ単独テーマで開催しているイベントもあれば、葬儀とお墓についてセットになったテーマのイベントもあります。どれから参加していいのか迷ってしまうという方は、まずはエンディングノート作成についてテーマにしたイベントやセミナーがいいでしょう。

エンディングノートに記載する内容に、「お金」、「葬儀」、「お墓」に関することは必ず含まれているからです。

エンディングノートを作成しながら、もっと知りたい、知識を深めたいと思うテーマが見つかったら、それに関するイベントやセミナーにあらためて参加するのがおすすめです。

1-1-1. エンディングノートの作成方法について

終活イベントに初めて参加するのであれば、エンディングノートがテーマの終活イベントがおすすめです。

エンディングノートとは、自分が亡くなってからも家族が困ることがないように、生前の自分に関することを書き残しておくノートです。一種の備忘録のようなものです。

エンディングノートの書き方に規定は特にないので自由に作成していいのですが、備忘録として残す場合には以下のような項目ごとに記入をしていきます。

自分自身のこと
自分の基本情報/本籍/勤務先/保険証/免許証/パスポート/住民票コード/マイナンバー

資産
預貯金について(銀行名・口座番号)/口座自動引き落としについて(公共料金などの各種支払い)

/有価証券・その他の金融資産について/不動産について/その他の資産について(絵画・美術品・骨とう品・ブランド品など)/借入金・ローンについて/クレジットカード・電子マネーについて/保険について/年金について

気になること携帯・パソコンについて(デジタル終活)/WEBサイトのID・パスワードについて/宝物・コレクションについて/ペットについて/生活のことについて(管理組合・町内会・習い事など)

家族・親族のこと
家族一覧/親族一覧/親族表(家系図)/親族の命日など/冠婚葬祭の記録

友人・知人のこと
友人・知人一覧/サークル・習い事・同窓会などの連絡先

医療のこと
健康管理(アレルギー・かかりつけ病院・持病・常用薬・過去の病歴)/告知について/延命治療について/臓器提供や献体について

介護のこと認知症になった場合/介護をお願いしたい人/介護をお願いしたい場所/介護してくれる人に伝えたいこと/介護費用について/財産管理について/介護されるときの希望(食べ物・服装・趣味など)

葬儀のこと
葬儀の実施の規模について/葬儀の業者・会場について/葬儀の費用について/喪主になってほしい人/挨拶をお願いしたい人/戒名(法名)について/香典について/遺影について

お墓や供養のこと
埋葬先の有無/希望の埋葬方法(墓・納骨堂・樹木葬・永代供養・散骨など)/お墓の承継者について/お墓や供養にかかる費用について

遺言書について
遺言書を作成しているかどうか/保管について/最新の遺言書の日付/遺言書の種類(自筆証書、公正証書、秘密証書)/依頼・相談している専門家の情報

相続について
遺産分割の希望(エンディングノートの場合、法的拘束力はなし)/相続に関する希望

これだけのボリュームがありますので、初心者はどこからエンディングノートに手をつけていいのかわからなくなってしまいます。

エンディングノートの書き方や作成方法についての終活イベントに参加すれば、

・エンディングノートはなぜ作成したほうがいいのか
・エンディングノートと遺言書のちがいについて
・どうやってスタートさせればいいのか
・書きにくい項目はどうしたらいいのか
・保存方法は? 家族にいつ渡す?

などなど、エンディングノート作成に関する疑問が払拭でき、すぐにエンディングノート作成に取りかかることができるようになります。

エンディングノートについてくわしく知りたい方はこちらの記事もお読みください。

『1分で納得!』エンディングノートとは『イラストと動画で解説』

1-1-2. お金に関すること

終活イベントやセミナーに参加すると、老後のお金について学ぶことができます。

病気になった場合や介護状態になったときにかかるお金、どの保険に加入しておくと安心かなど、今からしっかりとお金について考えておかないと不安ですよね。

お金に関する終活イベント・セミナーで学べることは、老後に気になるお金に関するテーマはほとんど網羅しています。テーマごとに専門家がくわしく解説してくれるセミナーもあります。

以下はお金に関する終活イベントの主なテーマです。

・保険について(医療保険、ガン保険、生命保険、介護保険など)
・家族信託について
・遺産相続について(遺言書、相続税について等)
・不動産について(名義変更について等)
・老後の財産管理について

 セミナー終了後に、個別相談会が行われるイベントもありますので、生前に解決しておきたいお金の問題がある方は参加してみるといいでしょう。

 

1-1-3. 葬儀に関すること

終活イベントやセミナーでは、自分の葬儀に関することも学ぶことができます。

少子化・核家族化が進む現代は、葬儀のあり方も大きく変化しています。自分自身の死をネガティブに捉える人が少なくなり、自分の希望する理想の葬儀をしてもらえるように、生前契約する人も増えてきています。

そういった状況を踏まえて、自分の葬儀をどうするか、葬儀に関する確かな知識を得て、ちゃんと自分の葬儀について決めたいと考える人も増えました。

 

終活イベントに参加すると、

・一般葬や家族葬などの葬儀の種類やその内容
・葬儀にかかる全体的な費用
・葬儀社の選び方

などについてくわしく学ぶことができます。

葬儀についてはこちらの記事も参考にしてください。

『生前予約』葬儀の準備は生きている時から考えよう!終活とお葬式について

 

1-1-4. お墓に関すること

終活イベントでは、葬儀について学べるとともに、お墓についても学ぶことができます。

近年、お墓のあり方も時代の流れの中で大きく変化しています。
子供がいない、お墓が遠くにあるので遺族がなかなか墓参りに行けない、といった悩みがある方も多くなりました。

「墓じまい」という言葉もかなり一般に浸透してきています。墓じまいとは、現在のお墓を撤去し、遺骨を他の墓地に移転させたり永代供養墓地に改葬することを指しますが、今後は、墓参りという風習も過去のものになっていくのかもしれません。

このような状況では、自分が亡くなった後に入ることになるお墓について、どうしたらいいのか迷いますよね。

終活イベントに参加すると、

・どこにお墓を建てればいいか
・お墓を建てるための費用/永代使用料・墓石代・工事費用・管理費用など
・「お墓」以外の供養の方法/納骨堂や、永代供養墓、樹木葬、海洋散骨など

などについて学ぶことができます。

前述した墓じまいの方法についても教えてくれるセミナーもありますので、自分の死後のお墓のあり方について悩んでいる方は、解決方法がみつかるかもしれません。

お墓についてはこちらの記事も参考にしてください

お墓を選ぶ時・建てる時のポイントや注意点〜失敗しないお墓選び

 

1-2. 終活イベントの種類と特徴

終活イベントと言っても、さまざまな種類がありますので、それぞれの特徴や参加費用の相場、所要時間などをご紹介します。

・セミナー型
・参加型
・体験型
・講演型 

費用相場や所要時間は、イベントごとに大きく差がありますので、参加したい終活イベントがみつかったら、必ず参加前に確認をするようにしてください。

費用相場 所要時間の目安 特徴 オススメの人
セミナー型 無料〜

2,000円程度

30分〜2時間程度 セミナー講師がテーマに沿って講義を行う形式 ・学ぶことが好きな人
・解決したい問題が明確になっている人
参加型 無料〜

2,000円程度

2時間〜半日程度 試食や見学を行う ・見学が好きな人
・お墓が決まっていない人
体験型 無料〜

1万円程度

2時間〜半日程度 死後にしか体験できないことを生前に体験できる ・積極的に死後の疑似体験をしてみたい人
・体験によって人生観を変えてみたい人
講演型 無料〜

3,000円程度

2時間程度 有名人・著名人のお話を聴く ・ありがたいお話を聴くのが好きな人
・死に対して不安がある人

 

1-2-1. セミナー型


セミナー型の終活イベントは、なんらかのテーマがあって、そのテーマに関する専門家が講師となり座学形式で行われます。

テーマとしては、

・エンディングノートの書き方
・遺書の書き方
・遺産相続の方法
・老後の保険について
・老後のマネープランについて

といったものが多いようです。

終活について全般的に知りたいというビギナーのための「終活ってどんなことをするの?」といったテーマで総括的なセミナーもあります。

費用はさまざまで無料から数千円です。セミナーの内容によってはテキスト代などが必要になることもあります。
所要時間も30分程度のミニセミナーから2〜3時間じっくりと講義を行うセミナーもあります。

参考:(終了したイベントです)10月5日 専門家による終活セミナー(愛知県)

 

1-2-2. 参加型


参加型セミナーは、参加者が積極的に行動して参加する形式です。

たとえば、

・斎場や霊園の見学
・お通夜に食べる料理の試食会

などがあります。

自分が死んだ際のお通夜に出される料理を食べたり、自分が死後入ることになる霊園を見学します。お墓が決まっていない人などは参加するといいでしょう。

参加料金ですが「通夜料理の試食会」は500円程度かかることが多く、斎場・霊園見学は無料のことが多いようです。

斎場や霊園の所在地によってはバスに乗って向かうことも多いので、所要時間も長めになり、3時間程度から半日かかる場合もあります。通夜料理の試食会は2時間弱で終わることがほとんどです。

斎場や霊園見学という暗いイメージをやわらげるために、最近では、春や秋など気候の良い時期にグルメツアーとセットにした見学会もあります。この場合は3,000円程度の料金がかかります。

どちらも定員制で予約が必須のことが多いので、参加したい場合は早めに予約を行いましょう。

参考:(終了したイベントです)8月8日【終活セミナー】『最新霊園見学バスツアー』|お葬式・家族葬は【イズモ葬祭】へ

 

1-2-3. 体験型

体験型は参加型に近いですが、参加型よりもさらに具体的な疑似体験を行います。「自分が死ぬ」という疑似体験は大きなインパクトをもたらします。

たとえば、

・入棺体験会
・葬儀の体験会
・遺影撮影会

などといったものがあります。

入棺体験会では、実際に棺桶に入る体験をします。通常は、死後にしか入ることができないのですから、生前に入棺体験をしてみることで、残りの人生をどう過ごすか、といったことを真剣に考え始める人も多いといいいます。

自分の葬儀を体験するのも入棺と同じく、生と死を強く意識することになりますので、体験後の終活に大きな影響を与えるでしょう。

遺影撮影会は近年大人気のイベントとなっています。メイクのお直しをしてもらえたり、衣装を貸し出してもらえる場合もあり、プロカメラマンにキレイな遺影を撮影してもらえるので参加希望者が急増しています。

参加費用ですが、入棺体験や葬儀の体験は、無料のものから5,000円程度の入場料がかかる場合があります。入場料が必要なイベントの場合は、お弁当などのおみやげがもらえることが多いようです。

遺影撮影会は無料のものは少なく、5,000円程度〜1万円程度の費用が必要になることが多いようです。撮影代のほかにプリント代が必要な場合もありますので、イベント参加前に確認しておきましょう。

所要時間は参加人数などによって代わり、少人数であれば2時間程度、大規模イベントの場合は、待ち時間が必要になるので半日程度かかることもあります。

定員制・予約制のイベントがほとんどなので早めに予約を入れましょう。

参考:(終了したイベントです)入棺体験や遺影撮影会も 「終活フェア」17日開幕 | 沖縄タイムス+プラス ニュース

 

1-2-4. 講演型

有名人・著名人や高僧などが「生と死」などをテーマに講演会を行います。テーマによっては、行政書士や弁護士が話をする場合もあります。

特にお坊さんや有名な医師の講演会は人気があります。「人生の終末に向けてどう生きるか」とか「穏やかな人生の締めくくり方」といったテーマの講演が多いので、老後生活に不安を感じている方や、死を迎えることを考えるのが怖い方などは、講演会でお話を聞いてみると安心感を得ることができるでしょう。

通常は講演者1名の単独講演会が行われますが、最近では「終活フェスタ」と題して、複数の講演者が短く話をした後、パネルディスカッションを行なったりするイベントもあります。

所要時間は2時間程度が多く、費用は無料のものから3,000円程度かかるものもあります。

参考:(終了したイベントです)講演会のご案内

2. 終活イベントに参加するべき3つの理由

終活イベントに参加すると、どんなメリットがあるのか気になる方もいるかもしれません。

ここでは、終活イベントに参加するべき3つの理由をご紹介します。

・終活(死ぬこと)についてポジティブに捉えることができるようになる

・自分の葬儀やお墓について生前に準備を開始できる
・相続問題などを生前に解決することができる

終活を行うことによって、今まで考えたことのない「死」という体験について深く考えるようになり、怖くなってしまう人もいるかもしれませんが、終活イベントに参加することで、「人生の終末を迎えようとしている人は自分だけではないのだ」という安心感が得られます。

2-1.終活(死ぬこと)についてポジティブに捉えることができるようになる

自分が死ぬということ・いつかは必ず死を迎えるということについてポジティブに捉えることができるようになります。

一般的に終活が普及する以前は、「死」というものについて考えたり話したりすることは、良くないものとしてタブー視されてきました。しかし、終活が一般的に知られるようになり、終活イベントも決して暗いものではなく明るいものだと認知されるようになっています。

終活イベントに参加することで、ひとりの例外なく迎えることになる「死」という《人生最後のイベント》について明るく話題にすることができるようになり、いたずらに死を恐れたり不安になることなく、穏やかな気持ちで自分の人生の最期を迎えることができるようになります。

2-2.自分の葬儀やお墓について生前に準備を開始できる

終活イベントに参加することで、生前に自分の葬儀やお墓について準備を開始できます。

終活がブームになる前は、《自分が死ぬときのための準備》をすることは、ほとんどありませんでした。唯一、生前に行われることは、遺言書を書き残すといったことくらいだったのです。

生前、終活せずに亡くなってしまった場合、残された家族に大きな負担がかかります。終活イベントに参加して、自分の葬儀やお墓について学び、しっかり準備を整えておけば、家族も安心ですし自分自身も悔いを残さず逝くことができるでしょう。

2-3.相続問題などを生前に解決することができる

相続問題は人間関係や利害関係など複雑に絡み合っていることもあって、先延ばしにしてしまう方も多く、生前解決しないまま放置してしまうと、最悪、自分の死後に「骨肉の争い」にまで発展してしまうケースもあります。

自分が亡くなった後、血の繋がった者の間で諍いが起こることはなんとしても避けたいですよね。

終活イベントには、「相続問題」をテーマにしたものも多く、弁護士などの相続のプロがわかりやすく相続問題について解説してくれます。

イベントによっては、弁護士などに個別相談できる時間を設けているものもあるので、相続問題で頭を悩ませている方はぜひ参加してみましょう。

3.終活イベント参加時の3つの注意点

終活イベント参加時の注意点を3つご紹介します。

・有料イベントの場合は費用がかかる
・葬儀会社や暮石の会社からセールスされることもある
・自分が死ぬことについて深く考えることになる(死生観を見直す)

終活イベントは全国各地でたくさん行われています。参加費用も主催者もさまざまですので、参加前によく確認するようにしましょう。

3-1.有料イベントの場合は費用がかかる

終活イベントは無料のものから有料のものまでさまざまです。有料のイベントの場合は、おみやげがついていたりするので、それほど気にならないと思いますが、講師が専門家や有名人だった場合には、高額な参加費用が取られることもあります。

イベント参加前にはしっかりイベント内容と参加費用を調べて、費用をかけたぶん、どんな知識を持ち帰ることができて、あとあと役に立てることができるのか、きちんと検討するようにしましょう。

3-2.葬儀会社や暮石の会社からセールスされることもある

終活イベントは、主催者が葬儀会社や暮石の販売会社であることが多いので、イベントの時間内にセールスの時間が取られていることもあります。

パンフレットが配られたり、アンケートをお願いされることもあります。アンケートに住所や氏名を書いてしまうと顧客リストに入れられてしまいますので、後日ダイレクトメールなどが届くこともあります。

最近では、しつこい営業活動は敬遠されることを理解している会社が多いので、トラブルになるような強引なセールスが行われることはほとんどありませんが、まだ葬儀にも墓石にも興味がない時期なら、無理せずにきっぱりとセールスを断りましょう。

 

3-3.自分が死ぬことについて深く考えることになる(死生観を見直す)

終活を始めたら、自分が死ぬことについて考えることは避けられません。終活イベントの中には、自分の葬式を体験したり、棺桶に入ったりするといった体験ができるものがあり、そういった体験から強い刺激を受けて、自分が死ぬということを深く考え出す人も多くいます。

自分の人生の終わりが近づいていることを直視することで、不安感、孤独感、恐怖を感じてしまう人もいるでしょう。

最近では、お坊さん、牧師さんなどが終活イベントの場でお話を聞かせてくれたり、終活カウンセラーも誕生していますので、少し考え過ぎかなと思ったら、ひとりで落ち込んだりせずに専門家に相談してみましょう。

参考:一般社団法人 終活カウンセラー協会

4.終活イベントの3つの探し方

終活イベントについてわかったが、どうやって探したらいいかわからない方も多いかもしれませんので、終活イベントの探し方を3つご紹介します。

・ネット検索
・新聞・折込チラシなど
・友人や知人の口コミ

 

4-1. ネット検索

一番簡単にできるのは、インターネット検索です。

スマホやタブレットなどで、いつでも、気になったときにネット検索することで、タイミングの合うイベントを見つけることができます。

ネット検索するのであれば、以下の方法で探してみましょう。

 ・地元自治体の公式サイト
・地元の葬儀会社などのホームページ
・ポータルサイト 

それぞれの特徴と気をつけるポイントをまとめました。

  特徴 気をつけること

地元自治体の

公式サイト

地元の終活イベントを見つけることができる 自治体によって告知のタイミングがイベント直前だったり、情報の更新が鈍いことがある

地元の葬儀会社などの

ホームページ

葬儀や墓石、墓地・霊園についてのセミナーが多い テーマが偏っていることがある

ポータルサイト

終活に関するイベント情報をまとめたサイト 掲載範囲が広いので、地元の情報が掲載されていないこともある

 

4-1-1. 地元自治体の公式サイト

あなたがお住いの地域の自治体公式サイトのイベントページなどを定期的にチェックしてみましょう。ウェブ版の広報誌に情報が掲載されている場合もあります。

参考:(終了したイベントです)★わかりやすい終活講座~相続・遺言など~

 

自治体によってサイトの更新頻度が違うので、気をつけてチェックしていないと見逃してしまいます。また、少人数で行われる定員制のセミナーなども多いので、早めに見つけられるように、気になったらすぐにチェックするようにしましょう。

4-1-2. 地元の葬儀会社などのホームページ

終活イベントの主催者は葬儀会社や暮石の会社が多いので、地元の葬儀会社のホームページなども定期的にチェックしてみましょう。

参考:(終了したイベントです)終活情報 コプセ-千葉県-

葬儀会社が行うイベントやセミナーは、どうしても内容が「葬儀・お墓」にかたよる傾向があります。

もし、あなたが相続問題などに悩んでいるのであれば、地元の弁護士がセミナーや講座を開催していないか調べた方がいいでしょう。

参考:(終了したイベントです)東京弁護士会 市民セミナー 落語で楽しく学ぶ”終活”講座

そのほか、最近では終活を中心に行う団体も増えつつあり、イベント・セミナーも積極的に開催しているので、こちらのホームページも定期的にチェックしてみましょう。

参考:一般社団法人日本エンディング協会: 東京・岐阜での相続や葬儀などの終活をサポート

一般社団法人 終活カウンセラー協会

 

4-1-3. ポータルサイト

ネット上には、ポータルサイトといって情報を集約したサイトがあります。終活の場合は、以下のようなポータルサイトを利用してみましょう。

参考:イベント支援サービス「こくちーずプロ」終活イベント特集

地元の掲示板・ジモティー終活|イベント情報|ジモティー

しかし、ポータルサイトに掲載されている情報はほんの一部です。また、大都市で行われているイベントが多いので、地元で行われている終活イベントはなかなか見つけられないことが多いようです。

4-2. 新聞・折込チラシなど

新聞の折込チラシや雑誌の広告や限られたエリア内に無料で配布されるタウン誌などにも、終活イベントの告知が掲載されています。チラシや広告は手にとって見ることができ保管もしておけるので、ネットで得た情報に比べて安心感があります。

基本的に新聞の折込チラシは、その地域内のイベント告知になります。東京の新聞に、関西や九州で行われる終活イベントの告知チラシが入ることはありません。

ネット検索では、参加したいと思えるイベントを見つけても、他県開催なので参加不可能といったことがおこりますが、折込チラシやタウン誌の情報であれば、地元開催は間違いないので安心です。

 

4-3. 友人や知人の口コミ

仲の良い友人や知人に聞くことで終活イベントに関する情報を得ましょう。同年代の人なら、終活について普段から話題にしていることも多いので、お互いに情報収集に力を入れているはずです。タイミングが合えば、一緒に参加もできます。

終活という言葉は、かなり一般に浸透してきているので、若い人も知っていることがあります。自分が終活イベントに興味があることを伝えておくと、年代の違う人でも情報を教えてくれるかもしれません。

今の若い人たちは、SNSなどを駆使しており、情報検索や収集のノウハウを持っているからです。

その他、定期的に通っている病院や美容院といったところからも情報が得られることがありますので、自分が終活を行なっていること、終活イベントに興味があることなどを普段から公言しておきましょう。

5.終活イベントに参加する際の3つの心構え

終活イベントに参加する際には、心構えが必要です。なぜなら、終活は「自分が死ぬこと」に直接かかわる作業だからです。 

・何を知るために参加するのか、目的を明確にしておく
・人生の締めくくりをどう生きるかを考える機会と捉える
・相続問題など先送りしていた問題が浮上することもある

人によって個人差がありますが、死について考えることが多くなりますので、落ち込んだりすることもあります。自分の人生を振り返ることでいろいろな記憶が蘇り、辛くなる人もいるかもしれません。

そういったメンタル面での影響を最小限にするためにも、しっかりと心構えをしてからイベントに参加するようにしましょう。

5-1.  何を知るために参加するのか、目的を明確にしておく

終活イベントに何を知るために参加するのか、目標を明確にしておきましょう。目的を決めておかないと、イベントに参加したことで満足してしまい、せっかく得た知識を日常生活に活かせなくなってしまいます。

終活というもの全般について知りたい、といった漠然とした目的でもいいのです。

終活という言葉を知り、自分の死後について考えるようになり、戸惑っている感情をどうにかしたい、といった参加動機もあるでしょう。

「自分はなぜ、この終活イベントに興味を持ち参加したいと思ったんだろう?」と考えておくことで、参加意識が高まりますし、イベントで得た情報や知識をイベント後の終活に役立てることができます。

5-2. 人生の締めくくりをどう生きるかを考える機会と捉える

終活イベントは人生の締めくくりをどう生きるかを考える良い機会だと捉えましょう。

持病があっていつ死ぬか恐れながら生きてきたという人以外、自分の人生に終わりがあることなど考えないのが普通です。特に日本は平均寿命が長く長寿の国ですから、そうとう歳を取らないと自分の死に向かい合うことはしません。

終活という言葉を聞いてもいまひとつピンと来なかった人も、終活イベントに参加することでリアルな「自分の死」を感じることになり人生の締めくくり方を深く考え出します。

人生の終わりに向かって悔いのない充実した人生をおくるためのヒントも終活イベント参加によって得ることができますから、臆せずに終活イベントに参加しましょう。

 

5-3. 相続問題など先送りしていた問題が浮上することもある

相続問題は、人間関係など複雑に絡んでいるので、先延ばししていた人も多いかもしれません。しかし、終活を始めたら、いやでも相続問題について直面することになります。

相続問題は生前に解決しておかないと、自分の死後、残された家族に大きな負担をかけることになります。

終活イベントには、相続問題をテーマにしたセミナーなどがたくさん開催されていますし、講師の専門家が個別相談を受け付けてくれる場合もありますから、問題を先送りせずに解決に向かって行動を起こしましょう。

6. 終活イベントに参加した後にすること

終活イベントに参加した後は、しっかりと復習して知識を深めましょう。

・得た情報を整理する
・情報を元にさらに終活をすすめる

学んだあとになにもせず、せっかく得た知識を忘れてしまったら、費やした時間やお金がもったいないですよね。

終活イベントで得た知識は、今すぐ必要になる知識だけでなく、将来的に必要になる知識も多いので、ノートなどにまとめて、必要になったらすぐに使えるようにしておきましょう。

 

6-1. 得た情報を整理する

終活イベントで得た知識は、専用のノートなどにまとめて整理しておきましょう。終活イベントで学んだことは、次の日から役立つ知識あれば、ある程度の期間、検討する必要があるものもあるからです。

たとえば、葬儀やお墓についてイベントで学んでも、病気を患っていて余命が残り少ないといったケースでない限り、焦って「今すぐ契約しよう」とならないものです。時間をかけて検討してから決めたいという方がほとんどでしょう。

終活イベントで得た情報や知識を長期間活用するためにも、まとめて整理しておくことは大切です。イベント参加をきっかけにして、エンディングノートを作成してみることをおすすめします。

エンディングノートを作成したら、また新たな疑問や問題点が出てくるかもしれません。その時は、問題が解決できるようなテーマの終活セミナーやイベントに再度参加してみることで、また一歩先に終活をすすめることができるでしょう。

エンディングノートについてくわしく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください

『1分で納得!』エンディングノートとは『イラストと動画で解説』

 

6-2. 情報を元にさらに終活をすすめる

終活イベントで得た知識を元に、終活をどんどん進めましょう。

終活のゴールは、シンプルに表せば「自分が死ぬ時」です。いつ自分の寿命が尽きるかは誰にもわかりませんから、終活は体力があって元気なうちにできる限り行うように勧められているのです。

人によっては認知症を発症してしまう可能性もなくはありません。万が一認知症を発症してしまったら、終活などできなくなってしまいます。体力の衰えも終活が続けられなくなるきっかけになります。

終活イベント参加を《終活を進めるための発奮材料》にして、できるところがらどんどん終活を進めていきましょう。

 

7. まとめ

終活イベントは、全国各地で盛んに行われています。

セミナー形式から、参加型、体験型、講演型と、さまざまな種類がありますので、自分に合ったものを選んでぜひ参加してみてください。

最後に、終活イベントに参加するべき3つの理由を復習しておきましょう

・終活(死ぬこと)についてポジティブに捉えることができるようになる
・自分の葬儀やお墓について生前に準備を開始できる
・相続問題などを生前に解決することができる

終活は元気なうちにすすめるのがコツです。終活イベント参加も、体力的・精神的に充実しているうちに参加するようにしましょう。